バラク・オバマ元大統領は、健康管理に定評あるスマートウォッチ「Fitbit」を愛用していることで知られています。かつて同社の「Surge」(日本未発売)を着けてインタビューを受ける姿が報じられ、Fitbit公式アカウントもそれをアピールしていました。
その後もFitbitシリーズを乗り換えていたようですが、リコール(自主回収)となったモデル「Ionic」を今でも使っていると指摘されています。
このFitbit Ionicは2017年に発売され、日本でも販売されていたモデルです。カラー液晶タッチパネルや3つの物理ボタン、交換可能なバンドやGPS内蔵のほか、スマートフォンからの通知も受けられ、NFCチップ搭載により非接触型決済にも対応。
またバッテリーは最大で4日以上持ち、iPhoneとAndroidスマホの両方ともペアリング可能。ちょうど同じ時期の、Apple Watch Series 3と競合する製品でした。
しかし、2022年3月にはFitbitが公式にIonicのリコールを発表しています。バッテリーが加熱し、ヤケドをする危険性があるためです。ほかのFitbit製品には影響を及ぼさないとしつつ、返金することが表明されています。
さてオバマ氏は米国の中間選挙(大統領の任期の「中間」に行われる議会選挙)で民主党候補の応援に駆けつけていますが、そこでFitbit Ionicのスポーツバンドと思しきものを着けているのが確認されました。右側にある2つのボタンがはっきりと見え、純正の文字盤の1つを使っていることも判明しています。
米国ではFitbit Ionicのバッテリーが過熱したとの報告が100件、ヤケドの報告が78件あったと公表されており、元大統領もほかのFitbitモデルに乗り換えた方がよさそうです。リコールは米国で販売された100万台と海外での70万台すべてに適用され、日本のユーザーも返金が受けられます。
Source:CNN(YouTube)
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