米クアルコムは最新モバイルプロセッサ「Snapdragon 8 Gen 2」を発表し、「画期的な」体験で「フラッグシップスマートフォンに革命を起こす」と宣言しました。これが今後のAndroidスマートフォンに搭載され、ゲームの動作や電池持ちが改善されることが期待されています。
が、そのベンチマーク結果らしきデータが発見され、iPhone 14 Proモデルに搭載されたA16 Bionicチップには及ばない可能性が浮上しています。
このベンチマーク結果は、定番テストアプリGeekbenchの公式集計サイトGeekbench Browserで見つかったもの。新製品のベンチマークが発売前に(おそらく社内のテスターあるいはリーカーにより)投稿されるのは、よくあることだったりします。
それによれば、Snapdragon 8 Gen 2のシングルコアスコアは1483で、マルチコアは4709。対してA16 Bionicは、シングルコアが1874、マルチコアで5372とどちらも上回っています。
そしてiPhone 13 ProとiPhone 14標準モデルに搭載されているA15 Bionicチップも、シングルが1709でマルチが4664であり、シングルコア性能についてはクアルコムの最新チップを凌ぐ結果に。アップルが9月の「Far Out」イベントで披露した性能比較グラフは、おおむね正しいことが証明された形です(以下の画像を参照)。
ちなみに前世代のSnapdragon 8+ Gen 1はシングルが1240,マルチが3850で、最新チップは確かに進化しているようです。クアルコム公称ではCPU性能が35%、GPU性能が25%アップとされていましたが、それだけの改善は事実だと思われます。
もっともスマホの使いやすさは、プロセッサやグラフィック処理の速さだけで決まるわけではありません。クアルコムによれば、Snapdragon 8 Gen 2は8+ Gen 1よりも電力効率が向上、つまりバッテリー持ちが良くなっているとのこと。8+ Gen1はさらに先代の「Snapdragon 8 Gen 1」から発熱の問題=消費電力の大きさを持ち越していましたが 、今度こそ解決を期待できるかもしれません。
Source:DealNTech