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Apple
2023/2/9 5:45

「中身が大胆に進化」新AirPods Proは買いなのかをプロが解説

iPhoneをはじめとして、Appleの新製品が今秋続々と登場。円安の影響もあり全体的に価格が上昇したが、果たして性能はそれに見合うレベルに高められているのか? Apple製品に精通するプロが、各アイテムの進化ぶりに判定を下す!

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私がJUDGEします!

オーディオ・ビジュアルライター

山本 敦さん

オーディオ機器に精通。AppleやGoogleなど海外のITジャイアントから、勢い盛んなスタートアップまで、取材を精力的にこなす。

 

AirPods Pro

2代目となるAirPods Proが登場。初代はノイズキャンセリング機能搭載イヤホンとして長く人気をキープしたモデルだったため、その進化に注目が集まった。

 

H2チップの導入でノイキャン性能が大幅に向上!

 

AirPods Pro

3万9800円

 

初代モデルと比較して最大2倍のノイズキャンセリング性能を実現。新たに搭載された「適応型環境音除去」機能は、周囲の大きなノイズをオンデバイス処理で低減することで、より快適なリスニング環境をもたらす。

↑タッチコントロール機能が進化。軸部分を軽く上または下にスワイプして素早く音量を調整できるほか、軸部分を押して音楽の変更や着信への応答なども可能

 

↑初代モデルでは付属イヤーチップはL、M、Sの3種類だったが、新たにXSが追加され4種類に。耳穴サイズが小さい人でもフィットしやすくなった

 

↑耐汗耐水性能を備えた、新デザインの充電ケースが同梱。新たにストラップループが設けられて、持ち運び時により自由なスタイルを選べるようになった

 

ノイキャン性能がより向上しサウンドもよりパワフルに

2019年の初代モデル発売以来、3年ぶりにモデルチェンジしたAirPods Pro。その進化をプロはどう評価するのか。

 

「ノイズキャンセリング機能の消音効果がグンと上がったのはもちろんですが、サウンドがよりパワフルになりました。外部音取り込みモードにしても、音楽や通話音声が明快に聴こえるのは大きな進化と言えます」(山本さん)

 

アップルは新たにH2チップを採用することにより、初代モデルから約2倍のノイズキャンセリング効果を生み出すとしている。その効果は聴く人や環境により異なるが、プロを唸らす効果は進化の確かな証だ。新チップによる機能として、周囲のノイズを抑えてより快適にリスニングできる「適応型環境音除去」を搭載。様々なシーンでより音楽や動画を快適な環境で視聴可能だ。

 

さらなる注目点はストラップホールが設けられた充電ケース。

 

「長めのストラップを付けておけば首掛けスタイルで持ち歩けるし、大きめリュックの中に入れても見つけやすいですね。どこへ入れたんだろうと探すストレスもなくなりそうです」(山本さん)

 

音質、そして使い勝手に関しても、2代目は着実に進化している。

 

【JUDGEMENT】

≪◎≫ 穏やかに見えて大胆に進化iPhoneユーザーなら必買

「外観は初代と変化ないですが、中身は大胆に進化しました。騒々しい地下鉄車内のノイズ消去もバッチリです。クリアな外部音取り込みに、明瞭に聴こえるサウンドが加わったことで色々な場所で使いやすくなりました。ソフトウェアアップデートによる今後の進化も期待できそう。iPhoneユーザーなら迷わず買いです」(山本さん)

 

■AirPods Proシリーズ 新旧スペック比較表