最近、ソフトバンクのロボット「Pepper」をソフトバンクショップ以外の場所でもよく見かけるようになりました。まだまだスムーズではありませんが、多少ながら音声で会話もできるなど、これまでのロボットよりも身近な存在として私たちの生活に溶け込んでいます。こうしたロボットの進化の裏には、AI(人工知能)やクラウドネットワークなどの技術の進化があります。ネットを介して膨大な情報を処理することができるため、使い続けることで様々なことを学習して、行動や会話に反映させることができるのです。ここでは、先日開催されたCEATEC JAPAN 2016から、代表的なロボットを見ていきましょう。
家庭用ロボットのトップランナーを目指すシャープ
シャープは、ご存じ「ロボホン」をはじめ、様々なロボットを開発しています。ココロエンジンを搭載したロボット掃除機「COCOROBO」のボカロコラボモデルは、VOCALOIDの技術によりボカロキャラクターの声で会話できたり、ボカロ楽曲を再生したりしてくれるというもの。一人暮らしの部屋も賑やかに変えてくれそうです。
↑シャープ「RoBoHoN」
CEATEC初お目見えの「ホームアシスタント」は、赤外線センサーを備え、音声操作で家庭内の家電を操作できるようになるアシスタントロボ。クラウドと連携することで、外出前に天気予報を教えてくれたり、料理のレシピを音声で教えてくれたり、様々なシーンで人間をサポートしてくれます。2017年前半の発売を目指しているとのこと。
会話機能を備えたコミュニケーションロボが続々登場
富士通の「RoboPin」(ロボピン)は、クラウドに接続され、人と音声でコミュニケーションできるロボット。受付やガイドのほか、様々な場面での活用が見込まれています。
東京三菱UFJ銀行の「NAO」は、店舗で客の簡単な案内を行える二足歩行の人型ロボット。複数の言語を認識でき、将来的には複雑な会話にも対応できることを目指しています。
JTBの「コミュ―」もNAOと同様、接客用に開発された人型ロボット。音声によるコミュニケーションに加え、豊かに動く表情が親近感を感じさせます。このコミューの登場により、JTBではロボットだけの無人店舗の展開も視野に入れているそうです。
トヨタの「KIROBO mini」は、持ち歩ける小型のコミュニケーションロボ。ほかのロボットとは違い移動機能を備えていませんが、持ち運んでリビングに置いたり運転時に助手席に座らせたりすることで、色々な場面で会話が楽しめます。なんと今冬には一般販売される予定で、もうすぐ実際に使うことができます。価格は3万9800円で、利用には専用スマホアプリ(月額300円程度)が必要。
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ロボットが活躍する社会は、もはや未来の世界の話しではなく、数年後には、家庭や職場など色々な場所でロボットが使われているかもしれません。ロボットが話し相手や友人になってくれる日も、もうすぐそこまで来ています。