米サンフランシスコの本社と英ロンドンのオフィス賃料を未払いのため、Twitterが家主に訴えられていると報じられています。
まず、英国王室の不動産を管理する「クラウン・エステート」は、Twitterがロンドン中心部にあるオフィス賃料を滞納しているとして、訴訟を起こしているとのこと。クラウン・エステートは法的措置を取る前に、未払いについてTwitterに連絡したものの、解決しなかったそうです。
かたや米国では、Twitter本社ビルの家主が先週末に訴訟を提起。その訴状から、同社が2022年12月と1月の家賃を払ってないことが明らかとなっています。その合計額は約679万ドル(約8億7800万円※)とのことです。
※1ドル=約129.3円で換算(2023年1月26日現在)
Twitter本社オフィスは、建物のうち8フロアを借りているものの、イーロン・マスクCEOはわずか2つのフロアに従業員をまとめていると報じられていました。その時点で従業員の数は、マスク氏が買収する以前の4分の1強になったとの推定もありましたが、リストラにより人件費と家賃支払いを同時に減らす狙いもあるのかもしれません。
マスク氏は2022年10月にTwitterを440億ドル(約5.7兆円)で買収しましたが、その結果、Twitterは130億ドル(約1兆6800億円)もの負債を抱え、毎年支払う利息だけでも約10億ドル(約1300億円)に上るとの推測もあります。そのためマスクCEOは狂ったようにコストを削減していると説明していました。
しかし、払うべき家賃を払わなければコスト削減どころか、次々と訴訟を起こされて費用もかさみ、余計に高くつくことになりそうです。