Tile、泥棒対策の「盗難防止モード」発表。さらにストーカー対策として罰金100万ドルも

ink_pen 2023/2/20
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Tile、泥棒対策の「盗難防止モード」発表。さらにストーカー対策として罰金100万ドルも
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

忘れ物トラッカーのTileは、新たな「盗難防止モード」を発表しました。

↑Tile

 

これは、Tileによるストーカー防止機能「スキャン&セキュア」で、同社のBluetoothトラッカー製品を検出できないようにするためのものです。

 

スキャン&セキュア機能はiPhoneやAndroidユーザーが、近くにある“身に覚えのない”Tile製品をスキャンして検出し、ストーカー行為への悪用を防ぐためのセキュリティ対策です。App StoreおよびGoogle Playストアで配布されているTileアプリをインストールすることで利用できます。

 

が、この機能は泥棒が盗んだアイテムに元々付けられていたTile製品を見つけ出して取り除くことにも使えるため、盗難防止機能を弱体化させてしまいます。そのため、盗難防止モードではスキャン&セキュアを無効にして、盗まれたアイテムを追跡していると気づきにくくすることで、持ち主が回収しやすくするものと説明されています。

 

この盗難防止モードを有効にするためには、政府発行のIDにより本人確認を行い、Tileアカウントとひも付ける必要があります。これによりストーカー行為などの悪用に対する抑止力にもなると見込まれるわけです。

 

そしてTile製品を使って本人の認識や同意なしに違法に追跡し、有罪判決を受けたユーザーに対しては100万ドル(約1億3000万円)の罰金が課されるとのことです。この罰金にどこまで実効性があるのかわかりませんが、少なくともストーカー行為を働こうとする人を引き留める心理的な効果はありそうです。

 

Source:Tile
via:MacRumors

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