将来のApple Watchバンドは着ている服に合わせて色が変わる? アップルが特許を取得

ink_pen 2023/2/24
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将来のApple Watchバンドは着ている服に合わせて色が変わる? アップルが特許を取得
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

将来のApple Watch用バンドは勝手に色が変わり、ユーザーの着ている服に合わせたり、情報を知らせたりする可能性を示す特許出願が見つかりました。

↑Apple Watch

 

アップルがUSPTO(米特許商標庁)から新たに付与された特許「色を調整できる時計バンド(Watch Band With Adjustable Color)」は、さまざまな服に合わせていろいろなバンドを買うのではなく、たった1つだけ買って、その色を変えるアイデアを提案するものです。

 

特許文書によれば「すでに販売中の時計は、カスタマイズのために異なるバンドを取り外して交換できる機能を提供しています」とのこと。しかし、「ユーザーは希望する色または色の組み合わせそれぞれにつき、別の時計バンドを用意する必要があります」と続け、バンドを交換する手間や複数のバンドを買うコストを省くことを配慮しているわけです。

 

そして「視覚的な表示のため、時計バンドの1つまたは複数の色を制御・選択、 および/または調整できるはずです」として、「エレクトロクロミック機能」を備えた時計バンドに言及しています。このエレクトロクロミックとは「加えられた電圧」により「さまざまな色や色の組み合わせを1つのバンドに表示できる」機能を意味しています。

 

特許文書では、この機能を軸としてさまざまなアイデアが披露されています。主な例は、フィラメント(細かい糸状の線)から織られた生地によるバンドを中心に展開。フィラメントの一部または全体にエレクトロクロミック機能を持たせることができ、たとえば「フィラメントの1つ以上に、導体およびエレクトロクロミック層を含められる」と述べられています。

 

さらに特許では、この機能が時計バンドに搭載すると役に立つことが特に強調されています。「時計バンドを取り外したり交換したりせずに、色の選択と調整を行えます」「異なる時計バンドが必要なく、さまざまな色を異なるタイミングで表示できます」というぐあいです。

 

また、時計全体が「ユーザーに通知するために」色を変えられるとも示唆。「特定のアイコンや形および/またはテキストを表示できる」とも書かれています。

 

アップルのようなハイテク大手は、毎週のように大量の特許を出願・取得しており、実際に実用化や製品化されるものはごく一部です。今回の特許もApple Watch用バンドに反映されるとは限りませんが、通知が電光掲示板のようにバンドに表示されればおもしろいかもしれません。

 

Source:USPTO
via:AppleInsider

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