Apple Watchには、睡眠を記録する機能が備わっています。これにより4万2000人以上から集めたデータに基づき、ほとんどの人が十分な睡眠を取っていないことが分かったと報じられています。
今回の調査結果は、アップルが大手医療機関と提携して進めている研究のうち、「Apple Heart and Movement Study」を通じて得られたものです。同社とブリガム·アンド·ウイメンズ病院およびアメリカ心臓協会(AHA)との提携のもと行われ、米国に住む人なら誰でもiPhoneのApple HealthアプリやApple Researchアプリを使って参加できます。
さてブリガム·アンド·ウイメンズ病院の研究者らは、Apple Watchユーザーの290万回を超える睡眠を分析したとのこと。その結果、健康な成人に推奨される最低限、一晩7時間以上の睡眠をとっている人は、わずか31%に過ぎないと判明したそうです。
AHAは、一晩あたり7時間~9時間の睡眠を推奨しています。少なくとも7時間の睡眠をとらないと心血管疾患、認知機能の低下と認知症、うつ病、肥満、血圧・血糖値・コレステロール値が上昇するリスクが高まるそうです。
ほか、興味深いデータがいくつも明らかにされています。
- 平日は66.4%の人が午前12時前に寝るが、週末は56.6%にまで下がる
- 10日以上の睡眠データを提供した参加者(合計4万2,455人)につき、平均睡眠時間は6時間27分
- すべての州で、AHAが推奨する睡眠時間を満たしているユーザーは40%未満
忙しい日々のなか7時間の睡眠を取るのは難しそうですが、寝不足が重なれば慢性病にかかったり、ひいては寿命を縮めかねません。Apple Watchで睡眠を追跡しておき、なるべく早く寝るよう心がけたいところです。
Source:Apple Heart and Movement Study
via:9to5Mac