次期Android 14では「スピードブースター」や「タスクキラー」を名乗るアプリは無効化? スマホの動作に悪影響を及ぼすため

ink_pen 2023/3/16
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次期Android 14では「スピードブースター」や「タスクキラー」を名乗るアプリは無効化? スマホの動作に悪影響を及ぼすため
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

Google Playストア等では、Androidスマートフォンを高速化させるとして「スピードブースター」や「タスクキラー」と名乗るアプリが人気を集めています。が、実際にはバックグラウンドのプロセス(アプリの背後で動いているプログラム)を大量に終了させるだけで、良いことよりも悪影響が多いとみられています。

↑Android 14は「タスクキラーキラー」に?

 

こうしたアプリが、次期Android 14では無効化されることが明らかとなりました。

 

「スピードブースター」等は一見すれば効果があるように思えるものの、それは長続きしないものです。また止められたプロセスが必要なものであれば、後に再起動されることになり、結果的にシステムの動作が遅くなり、バッテリーが消耗してしまうことになります。

 

Androidの取材を専門とするジャーナリストMishaal Rahman氏はブログで、Googleがこれらのアプリによりデバイスがダメージを受けることを防ぐよう動き出したと述べています。

 

次期Android 14では、アプリが自分以外のバックグラウンド・プロセスを終了できなくなっているとのこと。サードパーティ製アプリが「killBackgroundProcesses」APIを使って他のアプリのプロセスを終了しようとすると、「無効なパッケージ名が送信されました」としてエラーを返すようになるそうです。

 

つまり、「スピードブースター」や「タスクキラー」と称するアプリが、他のアプリのプロセスに手出しできなくなり、実質的に無効化されることになるわけです。

 

またGoogleは「サードパーティのアプリケーションがAndroidデバイスのメモリ、電力、熱挙動を改善することは不可能です」として、アプリ開発者に自分のアプリが「誤解を招く主張」に関するGoogle Playポリシーに沿っているかどうか、再検討するよう勧めているとのことです。

 

これまではスマホのバッテリーを節約する等をうたうアプリは禁止されてきませんでしたが、今後は取締りの対象となるのかもしれません。

 

Source:Mishaal Rahman
via:9to5Google

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