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2023/4/14 17:45

旅が多い筆者と超軽量ノートPCの相性は? 約689gのFMVで試してみた

常に身軽に暮らしたい。1か月のうち、約10日間は全国のどこかを旅しながら暮らしているので、移動の際の荷物は軽ければ軽いほど便利なもの。そんな思いとは裏腹に、いつも背負っているグレゴリーのリュックは持ち上げるたびにずしっと重いのが現実です……。仕事をするうえで欠かせないノートPCと、イヤホンにモバイルバッテリー、目薬やハンドクリームが入ったポーチ。ひとつひとつはそう重くないはずなのに、塵も積もればなんとやら。

 

そんな話をしていたら、GetNavi web編集部さんから「そういえばFMVから新しく発売されたノートPCがとても軽いんですよ」と一言。前のめりに「使ってみたいです!」と連絡し、富士通クライアントコンピューティングから2023年春モデルである「FMV UH-X/H1」(以下、UH-X/H1)をお借りすることが出来たため、レビューしていこうと思います。

↑FMVのフラッグシップモデルであるUH-X/H1。3月に発売されたばかりです

 

約689gのノートPCは持っていることをまるで忘れるほど

まず箱から取り出してびっくりしたのが、その軽さ。メーカー公称値で「約689g」とのことですが、数値以上の軽さを感じます。正直モックなんじゃないかと疑ってしまうほど。普段使っている11型のMacBook Airは「軽量」と呼ばれる部類のものでしたが、それでも重さは約1kg。そこから300g以上も軽いとなるとどれくらい違うものだろうか……とは思っていましたが、予想以上でした。

 

14.0型ワイド液晶搭載ノートPCとしては、世界最軽量。一般的な14.0型のノートPCは1kgを超えるものが多い中で、圧倒的な軽さを誇ります。天板にはカーボン素材、キーボード面・底面にはマグネシウムリチウムを用いていることから、タフさを兼ねた持ち運びに適した軽量化を実現できたそうです。

 

軽いからといって、性能に妥協していないのもこのUH-X/H1のポイント。OSはWindows 11 Proを搭載し、プロセッサーには最新の第13世代インテル Core i7-1355Uを、メモリーはLPDDR5-6400を16GB積んでいます。Web会議やOffice作業で使うには十分なスペックで、ビジネスでの利用にも最適です。

 

多拠点生活を送るなかで、荷物を少しでも軽くと考えてノートPCをタブレットなどに置き換えて仕事が出来ないかとトライしてみたこともありました。ですが、仕事で使う分析ツールやExcelでの演算などは処理に耐えられず、やはりノートPCは必須という結果に。

 

その点、UH-X/H1は申し分のない軽さで持ち運びやすく・ビジネスユースにもぴったりと、バランスの良いマシンだなと感じられました。外出が多い中でも提案資料などを作りこむような、忙しいビジネスユーザーにもピッタリだと思います。

↑天板には左下に控えめなFMVのロゴが入っています。2022年のモデルまでは真ん中に大きなロゴが刻まれていたので、シンプルなデザインになったのはうれしいかも

 

長時間の使用だと特にうれしいキーボードの傾斜

軽量・ハイスペックとカタログで見える部分で見どころの多いUH-X/H1ですが、使ってみて個人的に一番うれしかったのが、画面を開いたときに現れるキーボードの傾斜。平たい状態からほんの少し角度がつくだけで、手首にかかる負担は減るものです。

 

普段メインで使っているMacBbook Airにはこうした傾斜がなく、外付けのPCスタンドを用いることで傾斜をつけていました。UH-X/H1にはデフォルトで傾斜がついているので、スタンドは別で用意しなくても大丈夫。1日に何時間とPCと向き合うことが多い中で、こういった体に優しいポイントがあるのはいいですね。

↑キーボードに角度がつく傾斜。一見細かいポイントですが、裏を返すと細部まで計算された設計であることを感じられます

 

変換ケーブルらずの拡張性も◎

↑インターフェイスは左側にUSB Type-C×2、USB Type-A、オーディオ端子

 

↑右側にLAN端子、HDMI、USB Type-A、microSDスロットを搭載

 

コネクター類も充実。オフィスへの出社時や外出中の作業環境で外部ディスプレイを接続しようと思って「あ゛っ、変換ケーブル忘れたからHDMI接続できない……」なんて経験をしたことがある人も多いはずです。私もそのひとり。持ち運びの荷物を減らせる以上に、持ち運び“忘れ”を防いでくれるのも推しポイントです。

 

省略されがちな有線LANも搭載しています。「Wi-Fiさえあれば仕事ができる」とはよく言いますが、何を隠そう有線LAN至上主義の私。オンライン会議で「あ、ごめんなさいWi-Fiの調子が悪くて〜」って言わなくて良いのは、自分にも相手にもお互いメリットがあります。

 

また左側のUSB Type-C端子はDisplayPort Alt Mode対応。最近増えてきているUSB Type-Cケーブル1本でディスプレイと接続することも可能です。

 

シンプルなデザインながら打鍵感にはこだわりが

UH-X/H1のキーボードはかな表記なしのみの展開。シンプルなデザインを重んじていることが伝わってきます。

↑キーボードはレイアウトに変わったところはなく、ほかの機種からUH-X/H1を使い始めても違和感ないでしょう

 

タイピングしてみると、MacBook Airに比べてUH-X/H1のキーボードはどことなく打鍵感が心地よく感じられました。なぜかと思って公式ページを見てみたところ、キーの重さは2段階あるとのこと!

↑FMVのサイトから。キーボードに注力し続けるFMVだけあって、最新のUH-X/H1もその実力を感じられます

 

左側のtabキーやShiftキー、右側のEnterキーは薬指や小指で押す人も多いのではないでしょうか。そうした力の弱い指で押しそうなキーは軽く、親指や人差し指など力を込めてタイプしがちなキーは重くと、指の力に合わせてキーの重みが設定されています。小さなポイントではあるものの、使い勝手を考えたこだわりが、快適に文字入力をするのを助けてくれます。

↑タッチパッド部分は気持ち小さめ。1日中作業することを考えると、外付けマウスの利用も検討したいところです

 

軽く、荷物も減らせたことで暮らしにちょっとした変化が

お借りしている期間中、ほぼ毎日のようにリュックに入れて持ち運んでいたのですが、もはやPCを置いてきてしまったのでは!? と錯覚するほどの軽さでした。

 

そして軽いだけでなく、傾斜のついているキーボードのおかげでPCスタンドが不要になったり、豊富なインターフェイスが備えられていることで変換ケーブルを持ち運ぶ必要がなくなったりすることで、荷物の総量を少なくすることが叶いました。

 

これにより、旅先でお土産を買う余裕が生まれたり、パンフレットを持ち帰ってみたりなど、暮らしがより充実したものになったと感じられるようになりました。

 

とにかく軽いノートPCを探している、けれどもスペックや使い勝手には妥協したくないという方にはぴったりの1台です。この春、新生活を始めるのと一緒に新しいノートPCを探している方は、一度FMVのUH-X/H1をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

【FMV UH-X/H1の主なスペック】

OS:Windows 11 Pro 64ビット
CPU:インテル Core i7-1355U プロセッサー
メモリー:16GB(LPDDR5-6400)
ストレージ:約512GB SSD(PCI-Express Gen4)
ディスプレイ:14.0型(解像度1920×1200ドット、ノングレア液晶)
インターフェイス:microSDカードスロット、USB 3.2(Gen1)Type-A×2、HDMI出力、有線LAN、USB 3.2 (Gen2) Type-C×2、マイク入力/ヘッドホン出力
バッテリー駆動時間:約11.0時間(JEITA 2.0)
サイズ:幅308.8×奥行き209×高さ15.8~17.3mm
重量:約689g

 

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