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2023/5/25 11:00

驚異的なコスパ! 8000円台のスマートウォッチ「HUAWEI Band 8」が高機能すぎだった

国内外のメーカーからさまざまなスマートウォッチが発売されており、市場はまさにスマートウォッチ戦国時代。1万円前後のエントリーモデルから、5万円を超えるハイエンドモデルまで、価格帯もさまざまだが、今回ピックアップするのは、1万円以下の8580円(税込)で購入できるファーウェイの最新モデル「HUAWEI Band 8」だ。数あるエントリーモデルの中でも「指名買い」するべき1本なのか、その実力をじっくりとチェックしてみたい。

↑HUAWEI Band 8

 

従来よりも薄く・軽くなった本体

まず注目したいのが、本体サイズ。ディスプレイサイズは1.47インチと従来モデルから変わりないが、厚さが1mm薄くなり、8.99mmに。重量も2g軽くなり、ウォッチ部分で14gとなった。ディスプレイの高い視認性はそのままに、装着感を向上させている。普段、筆者はアクセサリーとして一般的なアナログ腕時計を着けているが、アナログ腕時計と比べて、装着感の軽やかさは段違い。着けていることを忘れてしまうほどだ。

 

操作はディスプレイのタッチ・スワイプのほか、サイドボタンを使用するが、タッチ操作に対するレスポンスは高速で、まさにサクサク。1万円以内で購入できるスマートウォッチながら、デザイン性や操作性に抜かりはない。

↑本体サイズは、約幅24.54×奥行き43.45×厚さ8.99mm。ディスプレイには、有機ELを利用したAMOLEDを採用

 

ストラップカラーは、「ミッドナイトブラック」「サクラピンク」「エメラルドグリーン」の3色から選べる。TPUやシリコンを使用しており、肌にやさしく、汚れにくいのが特徴だ。なお、サクラピンクは手首が細い方や女性向けの仕様で、ほかのカラーよりストラップ長が10mm短い。装着時にベルトが余り過ぎて、不格好になる心配がないというわけだ。ベルトループには、穴にアジャストする突起が付いており、ベルトがしっかりと固定される仕組みとなっている。

↑ストラップを外す際は、背面にあるボタンをワンタッチ。装着時は、本体のくぼみに合わせてストラップをはめ込むだけなので、着脱がとても簡単

 

ロングバッテリーと長期ログの記録が可能なところは魅力的

スマートフォンと連携させておけば、各種通知の取得も可能。着信などがあるとバイブレーションが振動し、通知内容が画面に表示される。メッセージやSNSの通知はもちろん、スマートフォンにインストールしているアプリからの通知も取得してくれるので、通知確認のためにわざわざスマートフォンを取り出す必要はない。

 

手荷物が多く、スマートフォンを取り出せない状況などでも、ちらっと腕元で確認できるのが便利で、仕事の連絡や子どもの送迎の連絡など、重要な連絡を見逃すこともない。

↑通知のタイミングはスマートフォンとほぼ同じで、タイムラグがほとんどない。Android、iOSの双方に対応しているのもうれしいポイント

 

バッテリーは、ヘビーユースで約9日間、通常使用で約14日間と長く、24時間の健康モニタリング機能のログを継続的に記録できる。「充電が面倒で……」と、スマートウォッチを着用しなくなる人は多いが、最長約2週間のロングライフバッテリーを実現した本機なら、日々の充電の煩わしはほとんどない。約5分間の充電で約2日間の使用が可能になる、急速充電にも対応しているのもポイントだ。

 

実際、満充電から約10日間使用してみたが、バッテリー残量は約30%と、まだまだ余裕が。バッテリーのスタミナと、それによる長期ログの記録が可能な点は、数あるスマートウォッチの中でもファーウェイが頭ひとつ抜けている印象だ。

↑充電は、磁気充電ポート経由で。端子を背面に近付けるだけで、内蔵されている磁石が反応し、ぴたっと密着。充電中は画面にバッテリー残量が表示されるので、充電の進行状況も把握しやすい

 

睡眠モニタリング機能が進化し、良質な睡眠をサポート

続いて、本機の最大の特徴とも言える睡眠モニタリング機能についてチェックしていこう。HUAWEI Band 8では、従来の睡眠モニタリング機能「TruSleep 2.0」が「TruSleep 3.0」へとアップグレード。睡眠モニタリングの精度が10%向上している。入眠や覚醒の時間を的確に検知し、深い眠りやレム睡眠の持続時間を詳細に記録してくれるのだ。

 

また、最新モデルでは、スマートフォンアプリ上だけでなく、ウォッチフェイスからも睡眠データを確認できるようになった。睡眠のスコアとともに、総睡眠時間や各睡眠状態の持続時間をより簡単にチェックできるようになり、「今日はどうだったかな?」と、起床後に睡眠ログを確認するのが自然と日課になった。

 

【睡眠モニタリングのフォトギャラリー】画像をタップすると閲覧できます。

 

筆者の場合、モニタリング当初の睡眠スコアは81。睡眠がおろそかになっていたこともあり、スコアを見て「改善しなければ」と、健康的な生活へのモチベーションが自然と高まった。そこから生活を続けて90に到達。大きな達成感が得られた。こうした生活の変化を促せるのはスマートウォッチの魅力であり、リーズナブルなHUAWEI Band 8でも十分にその良さを体感できる。

 

心拍やストレスのモニタリングなど、一般的なヘルスケア機能も網羅

もちろん、ヘルスケア機能は睡眠モニタリング機能だけではない。心拍数モニタリングや、血中酸素濃度モニタリング、ストレスモニタリングなどを備え、いずれも24時間モニタリングできる。健康状態を常に把握できるだけでなく、異常の検知も容易で、健康的なライフスタイルの実現に役立てることが可能だ。

 

【ヘルスケア機能のフォトギャラリー】画像をタップすると閲覧できます。

 

100種類以上の多彩なワークアウト機能を搭載

ランニングやサイクリングをはじめとする屋外運動のほか、筋力トレーニングやヨガといった屋内運動など、全100種類以上のワークアウト機能を搭載。ランニングに関しては、独自のランニングサポートシステム「HUAWEI TruSport」により、科学的根拠に基づいて評価・分析され、ランニング能力の向上を図れる。なお、HUAWEI Band 8では、「サッカー」「バスケットボール」「バドミントン」の3種類のワークアウトが追加された。

 

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頭ひとつ抜けた性能・機能を備えた、驚異的なコストパフォーマンスの1本

スマートウォッチとしての基本機能を余さず備えているのはもちろん、多彩なヘルスケア機能とワークアウト機能により、ライフスタイルの改善も図れるHUAWEI Band 8。ボディの軽量・薄型化によって、より軽快な装着感が得られるようになったうえ、これだけのスペック、機能を備えながら、価格が1万円を切るのは掛け値なしに“驚異的”と言える。とりわけ、スマートウォッチに求められる機能を持ちながらもコストパフォーマンスを重視する、という人には間違いない1本だろう。

 

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