Armはスマートフォン向けの新型CPU「Cortex-X4」を発表しました。
Cortex-X4は主に、フラッグシップスマートフォン向けプロセッサへの採用を想定して、設計されたCPUです。2022年のフラッグシップAndroidスマートフォンと比較して、全体的なパフォーマンスが15%向上。さらに、電力効率も向上しています。コアあたりのL2キャッシュは2MBで、最大周波数は3.4GHzとなっています。
Cortex-X4にあわせて、より負荷の低いタスクを処理するためのCPUとなる「Cortex-A720」「Cortex-A520」も発表されました。これらのCPUではパフォーマンスが向上し、電力効率も22%アップ。なお、32ビットのサポートは削除されています。さらに、ハイエンド向けの新型GPUとなる「Immortalis-G720」も登場。こちらでは、パフォーマンスと電力効率が15%向上しています。
これらの新しいCPUとGPUは、今年後半に市場に登場すると予測されています。またすでに、MediaTek(メディアテック)のプロセッサ「Dimensity」の次期フラッグシップモデルにて、Cortex-X4とCortex-A720、Immortalis-G720の採用が決定されています。
ハイエンドスマートフォン性能をぐっと底上げする、Armの新CPUとGPU。今年後半から来年初頭にかけて、よりパワフルなスマートフォンに搭載され市場に登場することになりそうです。
Source: Arm