アップルは新方式のディスプレイ技術「マイクロLED」を搭載したApple Watch Ultra後継モデルを開発中と噂されています。
つい先日も2025年後半に登場するとのアナリスト予測もありましたが、新たに「製造上の問題」により再延期されたとのサプライチェーン情報が伝えられています。
マイクロLEDとは、超微細なLEDを画面に敷き詰めて映像を表示する方式のこと。赤青緑のLEDが自発光するため、高輝度化や省電力、コントラスト比の向上が期待できます。
なお、最新の14/16インチMacBook ProやiPad Proに採用されたミニLED技術は「従来型の液晶画面に使われるバックライト」であり、マイクロLEDとは根本的に異なります。
さて市場調査会社TrendForceによると、アップルは量産前に製造コストの高さを解決する必要があるため、2度目の延期が行われ、2026年の第1四半期(一般的には4月~6月)までに登場する可能性は低いとのことです。
このマイクロLED搭載Apple Watch Ultraは、画面サイズが現行モデルよりも10%近く大きくなると予想されています。また色再現性や視野角も従来の有機ELパネルより改善されており、画像がディスプレイガラスの上に「絵を描いたように」見えるとの証言もありました。
アップルは数年かけてマイクロLED技術を自社開発しており、Apple Watch Ultraに初採用した後は、iPhoneやiPad、Macにも搭載する可能性があるとも見られています。が、今回の「再延期」により、他の製品に展開されることも遅れるのかもしれません。
もっとも、Apple Watch Ultra後継モデルは今年秋に登場するとの報道もありました。マイクロLED画面ではなさそうですが、その他の機能やセンサーが強化されると期待したいところです。