最近、過去の未開封アップル製品はとんでもない高値が付く傾向があり、例えば、2023年7月には超レアな初代iPhoneが約2600万円という史上最高額で落札されていました。
そして最近、新たに初代iPodの未開封品が2万9000ドル(約411万円※)で売却され、これまでの世界記録を更新しました。
※1ドル=約142円で換算(2023年8月7日現在)
この最新記録は、投資家が希少なコレクターズアイテムの株を購入できるプラットフォーム「Rally」で誕生。Rallyは高価で買い取ったレアものの権利を株に分割して販売するというサービスです。
2021年、Rallyは密封された初代iPodの所有権を5000株(5ドル/株)に分割し、総額2万5000ドルで公開。そして先週、本商品に対して2万9000ドルという16%増しの買い取りオファーが出され、株主たちがこの取引を受け入れるか否かを投票しました。
最終的に、61.98%の株主が買収オファーに賛成票を投じ、初代iPodの世界記録となる売却が成立したのです。
発売された2001年当時、初代iPodの定価は399ドルでした。インフレを計算に入れなければ、売却額の2万9000ドルは約73倍の値上がりに相当します。
さて、なぜ未開封のまま残っていたのでしょうか? 販売サイトには、iPod発売直前にオープンした米テキサス州のアップルストアで399ドル+税で購入したこと。そして、元の持ち主はクリスマスプレゼントとして受け取り、未開封のままクローゼットの棚に置かれ、20年近く放置していたことが説明されています。
すぐに使いたい欲求をグッと我慢して引き出しや物置に放り込み、そのまま20年ほど忘れていると、アップル製品は最高の投資になるかもしれません。