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2023/8/22 20:20

「パッと録れる」ニーズある、AIレコーダー「オートメモ R」発表レポ

ソースネクストは22日、議事録を自動で文字起こしするボイスレコーダー「AutoMemo R(オートメモ R)」を発表しました。9月5日に発売します。

↑ソースネクストは、AIレコーダーの新製品「オートメモ R」を発表しました

 

価格は1万3860円(税込み)。先代モデルの「オートメモ S」よりも約5000円、安価に設定されています。シンプルなボタン操作を採用し、待機中の電池持ちを向上させるなど、録音用途に特化したモデルとなっています。

 

クラウドサービスには、毎月1時間までは無料で文字起こしする機能があり、月1時間を超えて使いたい場合は月額1480円から。10時間で1980円など、時間制のプランも用意しています。

 

なお、文字起こしをする料金プランのなかで、年額プランに登録して専用のフォームから応募すると、期間限定で50%のキャッシュバックがあります。年額プランは1万2800円で、そこから実質半額になるのでかなりお得です。期間はこちら。

 

申込期間:2023年8月22日(火)~2023年9月30日(土)

応募期間:2023年8月22日(火)~2023年10月7日(土)

キャッシュバック時期:2023年10月末まで

 

詳細はこちらのリンクを参照してみてください。

 

スマホでもPCでも録音できる

会議を通してアイデアを生むには、各メンバーが活発に発言する必要があります。議事録作成に気をとられてばかりで会議での発言が少ないと、有意義な会議にはなりません。一方で、多くの企業では議事録作成は若手社員の仕事となっており、若手社員には発言と議事録作成の両方を求められるという負荷のかかる状態となっています。

 

AIボイスレコーダーのオートメモは、こうした会議を効率化する製品として開発されました。

 

オートメモシリーズで録音した音声は、ソースネクストのクラウドサービス上に自動でアップロードできます。PCからはWebアプリ「AutoMemo Home」で内容を確認できて、スマホ上では「AutoMemo」アプリで録音や文字起こしを参照できます。

↑録音はクラウド上で一元管理できて、文字起こしも自動作成できます

 

↑PC版のWebアプリ「AutoMemo Home」

 

音声認識エンジンはOpenAI社の「Whisper」を基にソースネクストがカスタマイズし、日本語での認識率は92%と高い精度を有しています。また、日本語だけでなく英語や中国語など、72の言語の文字起こしにも対応しています。加えて、発言者を自動で認識する機能も備えています。

↑音声認識率は92%超としています

 

ソースネクストは、2024年初頭までにパソコン版の録音サービスを提供し、パソコンのマイクでの録音や、Web会議の音声録音にも対応します。

 

また、スマホアプリでは機器を購入せずに録音ができるため、手軽に導入できます。ボイスレコーダーの専用機を買うほどではないけれど、文字起こしツールを使ってみたいというときに、まずはアプリで試してみるのが良さそうです。

 

ボイスレコーダー専用機ならでは「パッと録れる」

ここまで記述した通り、オートメモのサービスを使う際に、ボイスレコーダーの専用機は必須ではありません。スマホで同じことができるのに、ソースネクストがあえて専用機を投入する狙いは、「パッと録れる」というニーズへの対応です。

↑オートメモ R。録音データを自動でクラウドに保存するボイスレコーダーです

 

オートメモ Rは、ボイスレコーダー専用機のシンプルな見た目で、簡単な操作で録音できます。重さは68gで、持ち運びも苦になりません。

 

この製品のポイントは本体右側にある赤い録音スイッチです。電源オフの状態であっても、カチッとスライドさせるだけで、録音を開始できます。

↑右側面の録音スイッチで、サッと録音を開始できます

 

↑マイク端子とイヤホン端子を搭載。PCの音声も録音できます

 

オートメモ R単体でWi-Fi接続機能を備えていて、録音したデータは自動でクラウドにアップロードされます。録音は本体内部のメモリー上に保存されます。本体メモリーの容量が減ったときには、アップロード済みの録音データが自動で削除されて容量を空ける機能も備えています。つまり、ボイスレコーダーの録音失敗でありがちな「メモリーがいっぱいで録音できていなかった!」というトラブルを防げます。

 

電池持ちは、待機時で360時間(約1か月)と長めで、「使いたいときにバッテリー残量がなかった!」というミスも起きづらくなっています。充電端子はUSB Type-Cなので、スマホのケーブルを共用できます。

 

なお、オートメモ Rの本体では、文字起こしの結果は確認できません。文字起こしはスマホやパソコンで確認することになります。タッチパネル搭載で録音データを確認できて、簡単な編集もできた「オートメモ S」とは、この点で引けをとります。

↑右は上位モデルの「オートメモ S」。オートメモ Rは廉価版という位置付けですが、電池持ちの長さや録音スイッチのような、Sにはない特徴もあります

 

ChatGPTで議事録作成も自動化、2024年に提供へ

ソースネクストが8月22日に開催したオートメモ Rの発表会では、オートメモシリーズの今後の展開についても紹介されました。注目はAutoMemo Homeで実装予定の「議事録の自動作成機能」です。

 

この新機能では、OpenAIのChatGPTの技術を活用し、文字起こしデータをワンクリックするだけで、会議の要点をピックアップできます。話者ごとに発言要旨を示したり、各自のやることのまとめを、一瞬で作成できたりします。議事録作成機能は現在開発中で、2024年内の提供される予定です。料金体系については、現時点では未定としています。

↑ソースネクストは「ChatGPT」による要約機能を開発中。AutoMemo Homeの機能として、2024年内に実装する方針です

 

↑要約機能では、発言者ごとに要点をまとめることも可能

 

↑確認事項をToDoリストとしてまとめる作業も一瞬で行なえます

 

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