アップルがオーバーイヤーヘッドホン「AirPods Max」を発売してから、すでに3年近くが経過しました。その間にも第3世代AirPodsや第2世代AirPods Pro等が登場しましたが、いまだにAirPods Max後継モデルがやって来る気配はありません。
そんななか、早ければ来年(2024年)にもUSB-C充電に対応したAirPods Maxが発売されると、著名ジャーナリストが予想しています。
これはアップルの未発表製品に詳しいBloombergのMark Gurman記者が、最新記事で述べていることです。また無印AirPods(低価格モデル)も2024年にはUSB-C充電が可能になるとのことです。
iPhone 15シリーズは、全モデルともLightningコネクタからUSB-Cポートに移行することが確実視されています。アップルストアの店員も、iPhone 15発売と同時にお客にUSB-C充電ケーブルやアダプターを勧める予定だと報じられていました。それに伴い、iPhoneと接続できる純正アクセサリー機器も、USB-C充電ポートに切り替わるというわけです。
またGurman氏は、アップルがUWB(超広帯域無線)チップ「U1」の後継モデル「U2」を、iPhone 15シリーズに導入すると述べています。UWBとは近くにあるデバイスの位置情報を正確に認識できる技術であり、忘れ物タグAirTagや、第2世代AirPods Pro用充電ケースに搭載されています。
このU2チップは主要製品すべての後継モデルに追加する予定であり、その中には第2世代のAirPods Maxも含まれる可能性があるそうです。
もしも次期AirPods MaxにUSB-Cポートが追加されれば、それにより充電速度がアップするだけでなく、ロスレスオーディオ再生に対応する可能性もあるでしょう。
現在のAirPods Maxは、Apple Music等のロスレスオーディオに対応していません。理由の1つは、無線のBluetooth接続がロスレスではないこと。もう1つは、有線接続でもLightning-3.5 mm オーディオケーブルを使う必要があり、ケーブルでのアナログ/デジタル変換があるためです。
しかし、USB-Cポートがあれば、その問題はクリアされる可能性があります。実際、同じくアップル製品のBeats Studio Proは、USB-Cケーブル経由でロスレスオーディオでのストリーミングに対応しています。
他のAirPodsシリーズは、USB-C充電に移行しても「充電ケースが変更されるだけ」でしょう。しかし、AirPods MaxがUSB-Cに対応すれば、抜本的なアップグレードになるかもしれません。