2024年の「iPhone 16」シリーズのうち高価なProモデルにはクアルコム製の最新モデムチップが搭載され、より高速で省電力に優れた5G通信が可能になると著名アナリストが主張しています。
投資会社Haitong International SecuritiesのアナリストJeff Pu氏は投資家向け研究ノートのなかで、「iPhone 16 Pro」と「iPhone 16 Pro Max」にはクアルコムのSnapdragon X75モデムチップが搭載されると述べています。
その一方で、標準モデル「iPhone 16」と「iPhone 16 Plus」には、iPhone 15シリーズ全機種に使われたSnapdragon X70モデムが搭載されるとのこと。これまでアップルは、廉価モデルiPhone SEを除き、各世代のiPhone全てに同じモデムを搭載してきたため、これは戦略の転換を意味しています。
2023年2月に発表されたSnapdragon X75は、X70と比べて5Gのダウンロードとアップロードの速度が速くなるよう改良されています。さらに回路基板の専有面積を25%減らし、消費電力が最大20%も減少。スマートフォンのサイズを小さく、バッテリー持ちを長くしやすくなるわけです。
またSnapdragon X75は最新の「5G Advanced」規格にも対応。5G速度を向上させるための機械学習の強化も組み込まれています。アップルは2015年発売のiPhone 6sが「LTE Advanced」をサポートしたように、iPhone 16 Proモデルでも「5G Advanced」対応を謳う可能性があります
この予想が本当であれば、iPhone 16 ProモデルとiPhone 16標準モデルは、iPhone 15世代のようにプロセッサーが差別化(A16 BionicとA17 Pro)されるばかりか、異なるモデムチップが採用されることで、通信速度やバッテリー持ちも差が付けられるかもしれません。
Source:MacRumors