一般的にiPhoneの強みはリセールバリュー、つまり中古買い取り価格が下がりにくいことにあります。以前には、競合他社のスマートフォンよりも値下がりが遅いとのレポートがありました。
そして最新のiPhone 15シリーズも、2023年発売のフラッグシップ機の中で最もリセールバリューが維持されており、前iPhone 14シリーズに勝ることが明らかとなりました。
米国のスマホ販売最大手のSellCellは、40以上の業者から買い取り価格を集計。それに基づきiPhone 15シリーズ、特にiPhone15 Pro Max(256GB)は、サムスンやグーグル、OnePlusなどの2023年内に発売された他社フラッグシップ機と比べて値下がりが著しく遅いと報告しています。
さらにiPhone 15シリーズは、買い取り価格が上がることもあります。発売後、最初の1か月では平均28.8%下がったものの、2か月目には27.1%まで改善。3か月目には27.9%の減価率となりましたが、1月16日時点では、27.4%まで持ち直しています。
対して、サムスンのGalaxy S23シリーズは、発売から最初の月末までに42.4%、2か月目には43.5%、3か月目には44.5%も値下がりしました。iPhone 15シリーズには及びませんが、それでも以前のS22シリーズより少し改善しています。
また、OnePlus 11シリーズは、発売から2か月後に51.5%も下落しつつ、3か月目には48.5%まで回復。グーグルのPixel 8シリーズはかなり苦戦し、Pixel 8 Pro(1TB)は初月に68.1%も値下がりし、その後は同じ水準を保っています。
一方、iPhone 15シリーズはiPhone 14よりも値下がりしにくく、発売後の同じ期間で平均5%も買い取り価格が高めでした。特にiPhone 15 Plus(256GB)は、iPhone 14 Plusを11.3%も上回るという驚くべき粘りを示しています。
今回のデータは、iPhoneが各社スマホの中で最もリセールバリューが維持されるという傾向を裏付けるものでしょう。今後も旧機種を下取りに出して新機種を買うつもりなら、iPhoneを買っておくことが賢い選択となりそうです。