クアルコムの次期ハイエンド・スマートフォン向けチップ「Snapdragon 8 Gen 4」は高性能になると予想されており、様々な噂が飛びかっています。今年の「iPhone 16 Pro」搭載チップを上回る、サンプルでは人気ゲーム『原神』が60fpsで安定して動くとのリーク情報もありました。
それに続き、同チップセットのベンチマーク結果と称する数値が公開され、マルチコア性能がアップルのM3チップ(14インチMacBook Pro等に搭載)に匹敵する可能性が浮上しています。
この情報の発信源は、リーカーの@negativeonehero氏です。最近もサムスン独自開発のExynos 2400チップを搭載したGalaxy S24をいち早く入手し、GPU性能がA17 Pro(iPhone 15 Pro搭載チップ)に匹敵すると明らかにしていました。
さて@negativeonehero氏によると、人気ベンチマークアプリGeekbench 6の結果は、Snapdragon 8 Gen 4のシングルコアスコアが2845、マルチコアは10628とのことです。
This is the first ever benchmark for Snapdragon 8 Gen 4! pic.twitter.com/a67YWtvDdP
— Nguyen Phi Hung (@negativeonehero) January 28, 2024
これをGalaxy S24 Ultraに搭載されたSnapdragon 8 Gen 3と比べると、マルチコア(7249)では46%も速く、シングルコア(2300)も大幅に上回っています。
また14インチMacBook Pro搭載のM3チップは、シングルコアが3126でマルチコアが11873。Snapdragon 8 Gen 4は、ほぼ互角と言えます。
これほどSnapdragon 8 Gen 4が高いスコアを獲得できる理由の1つは、CPUコアとして高性能の「Phoenix」コアのみ採用し、高効率コア(消費電力を抑えたもの)を使わないと噂されているからでしょう。マルチコア性能は向上するものの、その代わりに消費電力が増える可能性があるわけです。
しかし、このチップは台湾TSMCの3nmプロセス技術「N3E」で製造されると噂されており、消費電力が抑えられるかもしれません。Snapdragon 8 Gen 3は4nmチップですが、ここでいう「○nm」とは回路線幅のこと。一般的に、この数字が小さくなるほど消費電力も減っていく傾向があります。
今回のリーク情報が本当であれば、来年の「Galaxy S25」シリーズほか、Androidのハイエンドモデルは「iPhone 16 Pro」を凌ぎ、非常に高性能になる期待が持てそうです。ただし、@negativeonehero氏は未発表製品の予想に関して実績が乏しいため、他の情報源からの報告も待たれるところです。
Source:@negativeonehero(X)
via:Wccftech