マイクロソフトやGoogleが生成AIで先行しているなか、アップルも同様の機能を次期「iOS 18」に実装するかもしれないと噂されています。そうしたタイミングで、アップルが「iWork.ai」というウェブドメインを買収したことが明らかとなりました。
iWorkとはアップルが開発・販売しているソフトウェア製品のこと。ワープロソフトの「Pages」とプレゼンソフト「Keynote」、表計算の「Number」を3つまとめたものです。そこに「AI」が加わることで、これらOffice的な製品に人工知能を導入する準備ではないか、と推測する向きもあります。
このiWork.aiは最近、期限切れドメインのオークションで購入されたもの。BuyAiDomains.comは、アップルが新たな持ち主であることを確認しています。
iWorkは、2009年1月にウェブベースで文書が手軽に共有できる「iWork.com」へと進化。その後「iWork for iCloud に移行したものの、その後はKeynoteとPages、Numbers単品で扱われることが多くなり、「iWork」という言葉は存在感が薄らいでいました。
おりしもiOS 18が「アップル史上最大級のアップデート」になるといわれ、今年のWWDC(世界開発者会議)では生成AIを組み込んだSiriがお披露目されると噂されています。
またマイクロソフトは高度な生成AIアシスタント「Copilot Pro」を個人向けに提供開始し、Officeアプリで利用可能としています。アップルがiWorkを復活させ、AIを組み込んで逆襲を図ったとしても不思議ではありません。
しかし、アップルがドメインや商標名をたびたび購入するのは、他の人や企業が使うことを防ぐためだけ、という場合もあります。今回もまた「単にiWorkのブランドを守っただけ」の可能性もあるでしょう。
とはいえ、iWorkが生成AIにより大幅強化されるかもしれず、そちらの方向で期待したいところです。
Source:BuyAiDomains.com
via:9to5Mac