デジタル
2016/12/21 21:44

ドローンが街を飛び交う未来はすぐそこ! KDDIなど3社が提携する「スマートドローン」がすごい

KDDIは、産業用ドローンメーカーのプロドローン、地図情報を提供するゼンリンと提携し、モバイル通信ネットワークを活用した自律飛行するスマートドローンプラットフォームの商品化に取り組むことを発表しました。

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↑3社がそれぞれの専門分野の技術を提供し、新たなプラットフォームの開発を目指します

 

現在のドローンは、基本的にはドローン本体とプロポによる直接通信の範囲内でしか飛行することができず、操縦者の視界内での運用となっています。つまり、飛行範囲には限度があり、制限があるということです。そこで、スマートドローンプラットフォームでは、KDDIのモバイル通信ネットワーク網を活用し、基地局を中継することで、遠距離操作や自動飛行運用を可能にすることを目標としています。

 

遠距離操作や自動飛行を行うためには、3次元地図による飛行経路の設定、ドローン本体の位置の特定、運行管理などが必要になってきます。そこで、ゼンリンによる3Dマップを活用。建物や障害物を避けて、安全な飛行の支援を行います。

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↑ゼンリンの「3D Maps for Drone」

 

また、ビジネスで利用されるドローンには、長距離飛行や荷物を運べるほどのパワーを備えたものが必要になります。そうした要件を満たすため、機体の開発を産業分野でドローンを展開しているプロドローンが担当します。

↑アーム付きドローン
↑アーム付きドローン

 

遠隔操作複数のドローンが飛び交うようになると、それぞれがぶつからないように運行管理システムが必要になります。飛行機の管制塔のようなイメージですね。このシステムには、KDDIの携帯通信基地局網が利用されます。

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この基地局には、ドローンに気象情報を提供する観測装置や、位置確認/衝突回避用のアンテナ、長距離飛行をサポートする充電機能を備えたドローンポートなども配備されます。

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また、個々のドローンが収集したデータをクラウドに送信し、ビッグデータとして活用することも想定しています。

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↑スマートドローンプラットフォームは、ドローンの機体、3D地図、運行管理、クラウドなどが揃って、はじめて運用されます
↑スマートドローンプラットフォームは、ドローンの機体、3D地図、運行管理、クラウドなどが揃って、はじめて運用されます

 

東京―愛知間でドローンの遠隔操作実験も

発表会では、実際に渋谷のヒカリエの会場から愛知県豊田市藤岡に設置されたドローンを操作するデモンストレーションも披露されました。渋谷から藤岡までは直線距離で約233キロもあり、普通のドローンでは確実に操作することができない距離です。これをKDDIの4G LTE通信を利用し、長距離間で遠隔操作します。実験では、一人がタブレットを使ってドローンを操縦し、もう一人がグローブ型のアーム用コントローラーを使ってドローンのアームを操作して、荷物を目的の場所まで運びました。

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↑遠隔操作デモの概要

 

↑東京―愛知間で遠隔操作
↑東京―愛知間で遠隔操作

 

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↑アームの操作はグローブ型デバイスを用いて行われました

 

今回のデモでは、パイロットによる操縦となりましたが、将来的には、3Dマップによる飛行経路の設定が行われ、すべて自動運転で行われる見通しとなっています。

 

KDDIはすでに総務省より「無人航空機における携帯電話の利用に関わる実用化試験局の免許」を取得しており、3社は2017年にスマートドローンプラットフォームの商品化を目指しているとのことです。当面は、農業、測量、検査、災害、配送などのB2Bトータルソリューションとして提供されるそうですが、将来的には個人向けの撮影サービスなどB2B2Cのコンシューマ向けサービスも展開していきたいとしています。

 

近い将来、多数の自動運転ドローンが、私たちの上空を行き交う光景が日常のものになりそうです。

 

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