元アップルデザイン責任者のJony Ive(ジョニー・アイブ)氏と、AI企業のOpenAIで最高経営責任者(CEO)を務めるSam Altman(サム・アルトマン)氏が、「パーソナルAIデバイス」の開発に向け資金を募集していると、海外メディアのThe Informationが報じています。
Ive氏は1996年に正式にApple(アップル)に入社すると「iMac」や「iPhone」など、革新的なデバイスをデザイン。まさに、インダストリアルデザインのトップを走ってきた人物です。2019年にAppleを退社した後は、ターンテーブルなどさまざまなプロダクトデザインに関わっています。
現時点では、Ive氏とAltman氏がどのようなデバイスを検討しているのかは判明していません。一方でAltman氏は、画面を持たないウェアラブルAIデバイス「Humane AI pin」の主要投資家でもあり、このデバイスの製品化に向けて取り組んでいる可能性もあります。
Ive氏とAltman氏が提携する可能性については、昨年秋にも報道が登場しました。しかし当時はまだ初期段階で、正式な話はなにもありませんでした。現在、Ive氏とAltman氏の無名の新興企業は大手ベンチャーキャピタルから資金を調達しており、Ive氏は最大10億ドル(約1500億円)の調達を目指しているとされています。
さらにOpenAIは事業の一部を共有する可能性があり、Ive氏とAltman氏はソフトバンクの孫正義氏とも交渉していると報じられています。まだ誰も見たことがない両氏のパーソナルAIデバイス、いつか世に出ることを楽しみにしたいものです。
Source: The Information via MacRumors