クアルコムの次期プロセッサ「Snapdragon X Elite」を搭載したWindowsのノートパソコンが、アップルの「M3 MacBook Air」より速いと、マイクロソフトの関係者が海外メディアのThe Vergeに語っています。
Snapdragon X Eliteは、アップルの「Mシリーズ」チップと同じ「ARM」アーキテクチャに基づいて開発されたプロセッサです。マイクロソフトはARMアーキテクチャのプロセッサで動作する「Windows 11」をリリースしており、対応ノートパソコンは長時間のバッテリー駆動時間やモバイル通信機能への対応を特徴としています。
The Vergeによれば、Snapdragon X EliteはCPUタスクとAIアクセラレーションに関して、M3チップを搭載したMacBook Airのパフォーマンスを上回っているとのこと。さらに、ARM向けに最適化されていないアプリのエミュレーションでも、「Mac向けのRosetta 2より高速」だと主張しているのです。
Snapdragon X Eliteを搭載したパソコンは「次世代AI Copilot PC」と位置づけられており、デバイス上の全情報を取得できる「AI Explorer」アプリなどの新機能が利用できるとのこと。また、AI機能により背景ぼかしなどのビデオストリーミング機能も進化すると伝えられています。
マイクロソフトは5月20日に開発者向け会議「Build」を開催予定。今回報道されたようなSnapdragon X Eliteの目覚ましいパフォーマンスが同イベントでアピールされるかもしれません。