iOSにおいて、サードアプリでもアイコンをアニメーション表示できるという脆弱性を海外の研究者が発見しました。
「時計」や「カレンダー」といったiOSの標準アプリには、時計の針が動いたり日付が更新されたりと、すでにアニメーション機能が搭載されています。また、サードアプリのなかでもアプリ内部の設定からアプリのアイコンを変更できるものが存在します。
iOS研究者のBryce Bostwick氏が発見した手法は、システムが公式に提供しているAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を使用して、代替となるアプリアイコンを提供するというもの。
通常はサードアプリが勝手にアイコンを変更することはできないのですが、同氏は「プライベートメソッド」を使用することで、アイコンをアニメーション表示させることに成功。また、バックグラウンド状態でもアクティブだとアプリに認識させることで、いつでもアニメーションが表示できるようになりました。
Bostwick氏は実演で、さまざまなiOSのアプリアイコンをアニメーションさせています。たくさんのアプリのアイコンが常にアニメーションすると目が疲れてしまいますが、通知が来たときにだけアニメーションするのなら、なかなか楽しそうです。今後、アップルが公式にサードアプリのアイコンのアニメーションを許可することがあるのか気になります。