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2017/4/6 18:00

“兄さん”こと大泉洋との裏話も! いま最もニュースになる男・星野源が新作エッセイ集のトークイベントを開催

俳優、ミュージシャン、そして文筆家とマルチに活躍する星野源が、4月2日、都内において新作エッセイ『いのちの車窓から』(発行:KADOKAWA)の発売記念トークイベントを開催。エッセイは発売前から重版がかかり、異例の18万部を記録。この日のトークショーも150人の定員に対して一般の応募総数約6600人という、44倍もの高倍率となった。ここでは、そのトークショーの模様を一部抜粋して紹介!

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累計発行部数120万部以上! 新作も異例の初版12万部のスタート

星野は今回の『いのちの車窓から』を含め、これまでに4作のエッセイ集を出版。その累計発行部数は120万部以上におよぶ。トークショーはまず、それぞれの作品に込めたテーマについて語るところからのスタートとなった。

 

「以前出した『そして生活はつづく』では、“仕事の話は書かない”ことをテーマにしていました。僕には生活力というものがまったくなくって(苦笑)。その苦手な“生活”を面白おかしく書いていこうと思って始めたものだったんです。その次の『蘇る変態』では、仕事のことも、病気療養のこと(14年にクモ膜下出血治療のため、一時活動を休止)も書きました。でも、だんだん自分の考えや思いを書くことに疲れてしまったんですね(笑)。それよりも、目の前にいるいろんな人達や面白い出来事を紹介して、それを受けて自分がどんな気持ちになったのかを書こうと。それが今回のエッセイ(『いのちの車窓から』)の始まりでした」

 

『いのちの車窓から』というタイトル。ここにも星野の独特な感性が盛り込まれている。

 

「『ある車掌』(アルバム『Stranger』収録)という僕の曲のなかに、《人のかたち 遺伝子の乗り物です》という歌詞があるんです。以前から僕のなかで、自分の体というのは遺伝子の乗り物なんじゃないかという感覚があって。しかも、僕は普段メガネをしているので、なおさら自分が車窓から世の中を見ているような距離感で物事を見ているイメージがある。その感覚をエッセイのタイトルにしました」

 

たしかにエッセイを読んでいくと、彼が日常生活で出会った個性的な人々が数多く登場する。なかでも、とくに印象深かった人物を彼自身に選んでいただくと……。

 

「タクシーの運転手さんが2回出てくるんですが、どちらの方も思い出深くて面白い経験でした。たまたま乗ったタクシーの車内に映画の『タクシードライバー』のポスターが貼ってあって。もう、この時点で最高じゃないですか(笑)。そのまんま、ストレートだし(笑)。しかも、運転席のシートの裏側には、その運転手さんのプロフィールとかがすごく細かく書いてある。「なんだ、この自己主張のすごさは!」と。それなのに、実際に話してみたらいたって普通の人で(笑)。そのギャップがほんとに面白かったので、またいつか偶然乗ってみたいですね」

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兄さん(大泉さん)は、普段ものすっごくマジメな方です!

また、トークショーの後半には来場者からの質問に答える時間も設けられた。一人目の質問は「エッセイのなかでよく“ひとりで泣いた”というエピソードが出てきますが、最近ひとりで泣いたことは?」というもの。

 

「そうだなぁ〜。先日、伊丹十三賞をいただきまして。伊丹監督の映画は昔から大好きだったので、嬉しくて久々に『タンポポ』を見直したんです。そしたら、美味しそうに料理を食べているシーンや、ラストシーンで泣きそうになりました。とくにラストシーンは山崎努さんが去っていく姿の構図とそこに流れるクラシック音楽の盛り上がりが素晴らしくて。感動的なシーンでも泣いたりするんですが、そうした、ものを作っている人たちの想いが瞬間的に画面に現れたりすると胸が熱くなります。『けものフレンズ』もそうでした。少し前にようやく最終回を見たんですが、作品タイトルがバンっと出る瞬間がものすごくカッコよくって。いや、ほんとにカッコいいんですよ!(笑)。少人数で作っているアニメなんだそうですが、皆さんの“これが作りたいんだ!”という想いが見ているこちら側に迫ってきて、グッときました」

 

続いての質問もエッセイに関連したもの。「大泉洋さんとのエピソードも出てきますが、大泉さんとはお芝居などのマジメな話もするんですか?」という内容だったが、これには「ありますよ!」と即答。

 

「大泉さんはマジメな方ですから、よく真剣にお芝居のお話をします。……あ、でも“マジメな人”って言っちゃうと営業妨害になるのかな(笑)。えーと、すっごいマジメです、あの人(笑)。『真田丸』でも一足先に撮影に入っていた大泉さんが現場の雰囲気を教えてくださったりして。おかげで、前もって気持ちを作って撮影に入ることができました」

 

普段から“兄さん”と呼び、よく食事に行くほど親交のある2人。トークではプライベートでのこんな裏話も飛び出した。

 

「これ、言っていいのかなぁ……。大泉さんは『逃げ恥』(ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』)がものすっごく大好きだそうで。少し前に食事に誘っていただいたとき、席に着いたら兄さん(大泉)が緊張しながら、『あ〜。平匡さんだぁ〜!』って照れていて(笑)。そのときの兄さんの姿がすごく可愛かったですね」

 

そして最後には、エッセイを購入してくれた方々にメッセージも。

 

「今日の来場者のなかにも普段、あまり本を読まないという方がたくさんいらっしゃるそうですが、僕も昔は本を読むのが苦手でした。読み始めるとすぐに別のことを考えちゃって、すごく時間がかかってしまっていたんです。でも、自分で文章を書くようになってから、活字を読むのが大好きになりました。そんな僕だからこそ、普段本が嫌いな方でもするっと読んでもらえる文章を意識してエッセイを書いてます。本は紙と文字だけで、文中に出てくる人物と同じ気持ちになれたり、その人の側にいるような気持ちになれる、すごく面白いメディア。ですので、これをきかっけに本好きになってくれたらと思います。また、“普段からたくさん本を読むよ”という方は、ぜひ『いのちの車窓から』を周りの人にすすめてください。本好きの方がすすめることでその本の価値が上がりますので、たくさんたくさん褒めてください(笑)」