『美しくやせる食べ方 ディフェンシブ~体を守る~栄養学』――アンチエイジングは身体の内側から始めよう

ink_pen 2018/4/19
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『美しくやせる食べ方 ディフェンシブ~体を守る~栄養学』――アンチエイジングは身体の内側から始めよう
三浦 暁子
みうらあきこ
三浦 暁子

1956年生まれ。大学在学中に結婚、専業主婦を10年ほどした後、突如、文筆活動を開始。現在は神戸市在住。エッセイストとして活動しています。著書には『ボルネオの白きラジャ』(NTT出版)、『梶本隆夫物語』(燃焼社)、共著に『家族はわかり合えないから面白い』(三笠書房)などがあります。

若い頃は、「シワもシミも美しさのうちだ」などと、考えていました。

 

実際、シワがあっても、シミができても、白髪が増えても、素敵な女性は変わることなく素敵でいるのを知っていたからです。ウィスキーグラスを片手に「暁子ちゃんにはまだわかんないだろうけど、トシを取るってのもいいもんよ」などと言われると、「あ~~~、なんてかっこいいのだろう」と憧れて、クラクラしていました。

 

 

老化は病気ではないはずなのに

けれども、実際、自分がその年齢に達してみると、そうは余裕を持ってはいられません。人間としてのスケールが違うといえばそれまでですが、シワもシミも白髪も「こりゃ、なんとかしなくちゃ」と、なります。

 

そして思うのです。「手遅れになる前に手を打とう」と。病気ではないのですから「手遅れ」はおかしいのですが、よる年並みに抵抗せずにいると、坂道を転げ落ちるように老婆になってしまうような気がします。

 

 

加齢はいつも初めての体験

おまけにトシをとるのは誰にとっても初めての経験です。風邪をひいたときのように、経験から対策を立てるのは難しいものです。

 

風邪をひいても、ヒトはそれまでの経験値で対処できます。たとえば、「去年、ぞくぞくするのに無理をして、結局一週間も寝込んだから、今年はこじらせないようにしなくては」と、自分なりに案配するものでしょう。ひどくならないうちに、予防接種をすることもできます。けれども、老化はそうはいきません。

 

誰もが毎日確実にトシをとり、そして、毎朝初めての自分、トシを取った症状、言い換えれば病状と向き合うのです。これって残酷なことだと思いませんか? おまけに、トシを取るのは肌や髪だけではありません。

 

眼がしょぼしょぼしたり、耳鳴りがしたり、腰が痛んだりします。最初は「疲れているのよ」と、ごまかしていても、やがて「これは立派な病気だ」と確信するに至ります。

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