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2018/5/31 22:15

「陰陽師・安倍晴明」生誕の地は大阪!? 厳かでまるでミステリースポットのよう

安倍晴明。誰しもその名を一度は聞いたことがあるであろう、日本を代表する陰陽師です。晴明というと京都のイメージがありますが、実は大阪にもその縁の地があります。今回は、航空会社・バニラエアの機内誌「バニラプレス 2018年6-8月号」より、こんな記事をご紹介!

 

安倍晴明は、日本の陰陽師を代表する人物だ。「陰陽師」とはそもそも中国から伝わった暦・方位を司る学問「陰陽道」の学者を指す。しかし日本では伝来後すぐ、学者というよりも悪霊や化け物と闘う超能力者として扱われるようになり、そのイメージは現代まで続いている。

 

近年では漫画や映画の主人公として活躍する晴明は、日本史上もっとも有名で人気のある超能力者とも言えるのだ。その知名度はアジア諸国でも高く、彼を祀る京都の晴明神社は、いつも多くの観光客でごった返している。しかし、晴明に関する神社は日本各地にまだ存在するのをご存知だろうか。

 

京都ほど有名ではないが、大阪の安倍晴明神社もぜひ訪れるべきスポット。ここは晴明が生まれ育ったという場所につくられた神社で、境内には彼の銅像と、空中を跳ねる狐の像が立っている。前者は晴明の「千年後、またこの世によみがえる」との遺言を元に、その死から千年たった2005年に建立されたもの。狐像は、晴明の母親とされる白狐「葛の葉」が、信田の森から飛来してきた様子を表現しているという。いずれも最強の陰陽師にふさわしい神秘的なエピソードだ。

↑安倍晴明神社。このあたり一帯は複雑な地形でまるでミステリースポットのよう(大阪市阿倍野区阿倍野元町5-16)

 

↑安倍晴明は悪霊や化け物と闘う超能力者として知られる

 

↑境内にある晴明の母親とされる白狐「葛の葉」

 

安倍晴明はまた、占いが得意だったとも伝えられる。そのためか神社の社務所では占いを受けることもでき、これが昔からよく当たると評判なのだ。平日の午後限定だが、日替わりで様々なタイプの占いを催しているとのこと。時間があるなら立ち寄ってみるのもいいだろう。晴明の象徴でもある五芒星を模したペンダントやお守りも購入できる。

 

京都の晴明神社は、安倍晴明がかつて居住していた場所に建てたとされている。そのため立地も京都中心部に近く、沢山の人々で賑わっているのが特徴だ。ただこちらの神社は大阪中心部から少し離れた、静かな住宅街に位置しており、人通りもそれほど多くない。

 

そんな閑静な立地をより楽しむため、参拝後にはぜひ西の方角へと坂を登って散策してみてほしい。安倍晴明神社からまた次の聖地を目指して、「阿倍野神社」の方向に向かうもよし、「天神の森」や「聖天山」に向かうもよし。その途中には、複雑に曲がりくねった坂道に小さな森や雑木林、昔ながらの造りの家々が点在する風景が楽しめるだろう。

 

上町台地のアップダウン激しい地形が作り出した迷路のような空間。やはり安倍晴明の生地だからなのか、この辺り一帯がミステリースポットの雰囲気を発している。大阪といえば賑々しいイメージばかりが先行するが、安倍晴明神社から登る阿倍野の坂道一帯は、静けさに満ち、どこか厳かですらある。

 

ちなみに、名古屋にも名古屋晴明神社というものがある。こちらも住宅街に位置する小ぢんまりとした静かな神社なので、もし近くを通りがかったら立ち寄ってみてもらいたい。

 

【著者プロフィール】

吉田悠軌 Yuki YOSHIDA

怪談サークル「とうもろこしの会」会長。「怪処」編集長。月刊「ムー」にて連載中。

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