ニコ・ニコルソン著『わたしのお婆ちゃん』を読む――2025年には730万人が認知症に。向き合う一歩は「知る」ことかも

ink_pen 2018/6/25
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ニコ・ニコルソン著『わたしのお婆ちゃん』を読む――2025年には730万人が認知症に。向き合う一歩は「知る」ことかも
つるた ちかこ
つるたちかこ
つるた ちかこ

1985年生まれ、岩手県育ち、下町在住。喫茶店やレストランに出てくる「お冷」について考察する初代・お冷研究家。本人はあまり自覚していないが、相当なこじらせ女…らしい。 instagram:https://www.instagram.com/chika_ziburi/

 

知ることが大切

認知症と聞くと、関係ないと思ってしまう人も多いかもしれません。

 

でもなってしまってからでは、考える「余裕」がなくなってしまいます。コミックで読める『わたしのお婆ちゃん』では、今まで知らなかったことをたくさん教えてくれる一冊でした。認知症と向き合うことを避けてしまっていた人にこそ、認知症を知るきっかけの一冊として手に取ってもらえたらうれしいです。

 

今週末、「認知症になったら施設に入れて」と言っていた母親が上京してくるので、『わたしのお婆ちゃん』を読んでもらって、ちょっと早いかもしれないけどこれからの家族のこと考える時間を作ってみようと思っています。避けるのではなくちゃんと向かい合うことは、「やっぱり施設に入れて」と言われるかもしれないけど(笑)、大切なんじゃないかなと思いました。

 

【書籍紹介】

 

わたしのお婆ちゃん 認知症の祖母との暮らし

著者:ニコ・ニコルソン
発行:講談社

東京で漫画家をしているニコ。家族は宮城に住む母と婆。実家は震災の時に流されてしまったけれど、婆の希望で、母が頑張って同じ場所に家を建て直した。そんな実家に久しぶりに帰省した際、ニコは婆の奇行を目にする・・・。幼い頃から、外で働く母に変わって、いつもニコの世話を焼き可愛がってくれた婆。しっかり者の婆が、なぜ・・・? 大好きな婆が知らない人みたいになっていく・・・。ニコはまだ、認知症を知らなくてーー。

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