「旅猿」は、日ごろの疲れが溜まっているナインティナイン・岡村隆史に元気を取り戻してもらおうと、私生活でも親しい東野幸治が非日常=旅へとアテンドする、まさに「プライベートでごめんなさい」な企画。2016年春現在もシーズン9が続行中なので毎週楽しみにしている人も多いのでは?
動画配信サービスの「Hulu」では、シーズン1から配信しているので、まとめ見で旅気分を味わってみるのはどうでしょう?
【シーズン1配信内容】
・エピソード1〜2…(この時点ではまだ療養のため休業中の)岡村の相方でナインティナイン・矢部浩之と「四国・酷道走破の旅」
・エピソード3〜6…出川哲朗と「インドの旅」
・エピソード7〜9…矢部と出川と「韓国・リアクションの旅」
・エピソード10〜11…めでたく復帰を果たした岡村と「南房総の旅」
トラブルやアクシデントが旅(=人生)を盛り上げる
前述のとおり、この番組の目的は「旅先でのめずらしい体験や、現地の人たちとのふれあいを通して岡村に元気をチャージしてもらう」ことなのですが、接待する側の東野はどこでもマイペースを貫き、2人に密着する「つっつん」こと堤本幸男ディレクター兼カメラマンも、タレントよりもいい画を撮ることが最優先! やたら無茶ぶりするため、一行はちょくちょく険悪なムードに……。岡村ほど温和ではないナイナイ矢部のマジツッコミ(というか軽ギレ)や、東野がたまに見せる氷のような表情を見ていると、慰安旅行どころか、ホスピタリティのかけらもないことになっていたりするわけですが、よく考えてください。あとあと盛り上がる思い出話って、楽しかったことよりトラブルやアクシデントの方だったりしませんか? まぁ、そういうことです。つまり、人生は旅ということですよ。
気遣いを感じさせない東野の態度に真の友情を見る
エピソード10から岡村が登場します。休業からの復帰1本目の仕事で、ここに戻ってくることを心の支えにしていたそう。そんな病み上がりの身に用意されたのは、千葉・房総半島の最南端にある白浜温泉の宿に篭って人気ドラマ「24-TWENTY_FOUR-シーズン1」を一気見するという、保養めいた一見やさしいプランですが、引っかかるのは作品のチョイス。この時点ですでに話題のピークは過ぎ、廉価版DVDまで出ている「24」をなぜ……? 理由は1つ! 「東野がまだ見てないから」なのでした! 岡村はとっくに視聴済みのため、すでに出発前から不穏な空気が漂います。
レンタカーに乗って東京をスタートしたものの、荒天のためフェリーは欠航、アクアラインも封鎖というまるで天が引き止めているような状況に。びびってしまったのか「これから24時間(すでに見たことがある)ドラマ見るって思うと、ちょっとゾッとするというか……」と不安を口にする岡村を、「今更見た(く)ないってどうなん?」と追い詰める東野(確認しておきますが、岡村はこの直前まで療養のため休業していました)。しかし、変な気遣いが皆無なところにこそ、真の友情を感じてしまいます。ふとよぎるのが、小学校の時に数日休んだ時のあの心もとない感じ……登校したらいつもと変わらない対応をしてもらったことが一番嬉しかったっけ……。
まったく関係ない韓国のレストランで、まだ結婚どころか交際の噂しかなかった矢部に突然「で、キスしてんの?」とズバリ訊く東野。こういう、妙な気遣いをしない人こそ、旅のパートナーには最適なんでしょう。インドの旅で買い物するたびに、「ぼったくってません?」「日本人だからって騙してるでしょ?」と、インド人店員に絡みまくる様子も頼もしすぎます。
心が疲れたときはのんびり旅をしよう
旅といえば、個人的によく行くのが地方の美術館や博物館を尋ねる旅です。その土地の美味しいものも食べて、途中下車して立ち寄り温泉に入るというのが基本で、できるだけ特急券は取らず、マップアプリ片手に面白そうなところで下車するのがポイント。
そうそう、この春、東京都立美術館のあまりの混雑に阿鼻叫喚の地獄のぶりを見せたあの若冲も、静岡県立美術館ならゆったり見られるって知ってました? 静岡おでんを食べて、熱海でひと風呂浴びればパーフェクトですよ。上野での「待ち時間320分」(!)に心が折れてしまった人は出直しの旅をぜひ。
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【URL】
静岡県立美術館 http://spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/