“妄想キャリブレーション”というアイドルグループをご存知だろうか。彼女たちはでんぱ組.incを輩出した秋葉原ディアステージより誕生した6人組アイドルグループで、“みんなで夢に向かって妄想する、恋しちゃいそうなアイドル!”をコンセプトに活動。2015年には@JAM EXPO、SUMMER SONICなど大型音楽フェスへの出演を果たし、まさにいまが旬のアイドルグループなのだ! そして、6月1日にSony Music Recordsに所属後の第1弾シングルとなる「ちちんぷいぷい♪」が発売される。
2014年の10月に雨宮伊織さんと水城夢子さんの2名が加入して、現在の6人体制になってから1年半。赤坂BLITZ、Zepp Tokyoと会場を拡大しながら、大箱でのワンマンライブを成功させ、快進撃を続ける妄キャリ。2015年はどんな年だったのか? ニューシングルってどんな曲? そして、先輩グループであるでんぱ組.incさんのことはどう思ってるの? ……などなど、メンバーの桜野羽咲さん、星野にぁさん、水城夢子さんの3人を直撃してインタビューをしちゃいました!
「実は、こんなに仲良くなれるなんて思ってなかったんです」(星野)
「最初はちょっと怖いって思ってたりしてました(笑)」(水城)
――現在の6人体制になってから、2015年の快進撃を振り返っていかがですか?
桜野 2015年は妄想キャリブレーションの基盤を作る1年間でしたね。
星野 6人が同じ目標を持ちながら、それぞれが自分の役割を考えたよね。それができてきた感じがします。羽咲は歌姫的な存在なので、いちばん歌の部分で引っ張ってくれて落ちサビの担当が多かったり。夢子は高音がきれいなマイナスイオンボイスだったりね。
桜野 最近は、そこからさらにお互いにないものをカバーし合うようになってきたというか……。
水城 そのバランスって絶妙だと思うよね。
星野 ステージでも普段でもかみ合うようになってきたっていうか。でも正直、こんなに仲良くなるって思ってなかったんですよ。最初は、ここまでみんなが心を開いて自分の気持ちを言いあえる仲になるなんて思ってなかったよね。
桜野 特に私とにぁは人見知りというか、人と関わるのが苦手で。2人が入ったときも、最初の1か月はほとんど話すことができなかったよね。
星野 夢子の名前を呼べなかったもんね。
水城 ずっと、ねえねえっ! って名前を呼ばずに話しかけてこられて、正直やりずらいし、ちょっと怖いと思ってました(笑)。私も、妄キャリに入るまでは誰とでもうまくできるっていう謎の自信があったんですけど、こういうタイプの子たちは初めてだったので戸惑ってしまったのもあって。
星野 いちばん最初は去年の5月の赤坂BLITZのワンマンの前ぐらいだよね。ぜんぜんチケットが売れなくて。
桜野 ほんとに売れなかったんですよ! 毎日、何がダメなんだろうね。来てもらうにはどうすればいいんだろうねってみんなで話し合うようになって。
水城 ちゃんと話せるようになったのはそのあたりだよね。
星野 みんなが同じ方向を向き始めたのがすごい大きなきっかけだったと思います。自分が良ければって考えじゃなくて、グループの未来が考えるようになって。
桜野 ほんとに心で思ったことが言えるようになったのはそのころだと思う。みんなで悩んで考えて。
星野 でも結果、満員にすることができたんですよ。
桜野 赤坂BLITZもそうだけど、この6人でずっと一緒にいるなかで、いろんなことに挑戦して喜びとか悲しみとか、怒りとか悔しさとか感情を共有する瞬間が多かったんですよ。そういう部分でも仲間意識が生まれてきた気がしますね。
「でんぱ組.incさんの“妹分”っていうのは、ちょっと違うかも」(桜野)
――同じ事務所の先輩、でんぱ組.incの“妹分”と紹介されることが多い妄キャリですが、メジャーデビューが決まったことによって、その関係性は変わってきました?
星野 昔、(夢眠)ねむさんが、「でんぱ組が月だとしたら妄キャリは太陽だから」って紹介してくれたことがあったんですけど、ほんとにそうだなって思うんですよね。妹分って言われることが多いんですけど、ぜんぜん違うっていうか。
水城 でんぱ組さんと比べて、私たちはキラキラした曲が多いよね。
星野 同じ事務所の先輩後輩ですけど、いずれは追い越したいって気持ちはもちろんあります。いつか超えるって気持ちでやってるよね。
桜野 もちろん、いままででんぱ組さんが作った道を歩かせてもらった部分はあって。でも“妹分”っていうのは、私たちは自分で言ったことはないんです。でんぱ組さんとは違うベクトルでね。肩を並べて同じステージに立ちたいなって。すぐに追い越してみせます。
星野 あとはファンのみなさんが着いてきてくれさえすれば、ね!
桜野 “妹分”もそうですけど、よくニュースの記事でまとめられるときに、“でんぱ組.incら”ってなってるんですよね。“ら”や“他”にならないアイドルになりたいなって。
水城 “ら”から抜け出したい。
桜野 いつか“妄想キャリブレーションら”って言われるようになりたいですね!
――Sony Music Recordsに所属が決まって、みなさんのなかで変わったことってありますか?
星野 今年の元旦にZepp Tokyoでのワンマン公演が終わって、Sony Music Recordsに所属が決まってから、しばらくトレーニング期間に入ったんです。
水城 ほぼほぼ毎日基礎トレだったりステップだったりをやり続けて。やっとそういうことをゆっくりできる時間ができたって思う反面、かなり不安でしたね。ライブもぜんぜんないし、なんにも教えてもらえないし、太陽がのぼってから沈むまでこんな小さなスタジオで、こんな地味なトレーニングばっかりやって、私たちどうなるの? って心配になってましたね。
星野 でもあの期間があったことで、ダンスの振りもそうだけど、表情とか雰囲気的な表現をみんなが考えるようになって、グループとして深みが出るようになったと思います。
桜野 ライブもパワフルさは落とさずに、丁寧に見せることもできるようになったんじゃないかなって。
水城 しっかりしたダンスが見せることができるようになったよね。
「女性も男性もキュンキュンできる曲です!」(水城)
「“両キュン”していただけると思います」(星野)
――ニューシングルの「ちちんぷいぷい♪」はEDMサウンドとドロップ部分のダンスが話題になってますね。
桜野 デビュー曲がEDMっていうのも、ある意味挑戦だと思いました。
星野 ドロップ部分の「乙女の妄想エクササイズダンス」はつい踊ってみたくなる不思議なダンスなんです。ライブでも最初は見ていた人たちが、後半にはすぐにマネしてくれるみたいな。
水城 「乙女の妄想エクササイズ」のあとの魅せるダンスも見てほしいですね。
星野 その部分って、去年だったらメンバーの誰ひとりできなかったよね。踊ってて、あっこれ、基礎トレでやったところだ!って思うような動きがたくさんあって。
水城 がっつり踊ってるところに基礎トレーニングの成果が出てるよね。
星野 歌詞は作詞家の加藤哉子さんに書いていただいたんですけど、女性目線な内容がリアルでかわいいよね。
水城 妄想しやすいっていうか。わかりやすいワードがたくさんちりばめられているので、どんな人が聴いても共感できるはずです。
――女子の妄想と夏の恋っぽい歌詞がバキバキのEDMにのってるのが面白いですよね。
桜野 女の子は共感できるし、男の子は、俺に歌ってんじゃね?って思うよね。
水城 女性も男性もどちらも、キュンキュンするっていうか。
星野 “両キュン”していただけると思います(笑)。
――BABYMETALや藍井エイルに楽曲提供を行っているゆよゆっぺこと、DJ’TEKINA//SOMETHING氏が作曲・編曲を担当したことも話題になっていますね。
桜野 これまでの妄キャリの曲って、コールがしやすかったり、いわゆるアイドルファンの方にウケる曲が多かったんですけど、この曲はアイドルファンじゃない方も、身体が勝手に乗れる曲だと思います。
星野 フェスや対バンイベントでやりたいよね。観た人を満足させる自信があるんで!
桜野 まだアイドルイベントでしかやっていないので、これからは普段アイドルを見ない、一般層の方に聴いてもらえる場所で勝負を仕掛けてみたいなって。
水城 夏はこの曲で新しいファンをキャッチして「妄想族」(ファンの総称)を増やしていきたいなって思います!
――ありがとうございました。
三人 ありがとうございました!
妄想キャリブレーション 1stメジャーシングル 「ちちんぷいぷい♪」
初回盤:SRCL-9056~9057/1700円
≪CD≫
M1.ちちんぷいぷい♪
M2.妄想プロミネンス
≪DVD≫
「ちちんぷいぷい♪」Music Video+「ちちんぷいぷい♪」Music Video Making
通常盤:SRCL-9058/1300円
≪CD≫※初回盤と同内容
M1.ちちんぷいぷい♪
M2.妄想プロミネンス
【関連リンク】
妄想キャリブレーション公式サイト http://mosoclbr.com/
桜野羽咲オフィシャルブログ「羽咲の日常のようなもの」 http://ameblo.jp/sakurano-usa
星野にぁオフィシャルブログ「いつまでたってもはんこうき」 http://ameblo.jp/nyaaa-h
水城夢子オフィシャルブログ「寝ても覚めても夢の中~」 http://ameblo.jp/mizuki1996422
撮影/村田 卓(go relax E more)