エンタメ
2019/7/30 10:15

みんながどハマりしたもの大集合! 2019年上半期の「エンタメ・カルチャー」トピックを振り返る

平成が終わり、新しい時代が幕を開けた2019年上半期。今回は、「エンタメ・カルチャー」分野での2019年上半期ベストヒットを振り返ります。

 

【その1】強烈な「ご当地ディス」で興行収入37億円を突破! 映画「翔んで埼玉」

原作は1982〜83年にかけて連載された魔夜峰央のマンガで、埼玉県民が強烈な迫害を受ける架空世界を描いたコメディ。「埼玉県民にはそこらへんの草でも食わせておけ!」などのセリフで埼玉を強烈にディスる内容や、二階堂ふみ、GACKTのW主演、「テルマエ・ロマエ」の武内英樹が監督を務めたことなどが話題となり、異色のヒットに。興収37億円を突破しました。

↑GACKT演じる主人公は、都内の名門高校の転入生。埼玉県民を差別から解放するための壮大な抗争が「伝説」として描かれます

 

自虐と「埼玉愛」のバランスが唯一無二の味に

自虐ネタのヒット例は過去にもありましたが、本作は特に強烈。作品内を貫く「埼玉愛」と自虐の絶妙なバランスが独特の魅力となり、当の埼玉県民をはじめ、多くの観客の心をつかみました。

売れ行き★★★★
話題性★★★★★
革新性★★★★★
 (C) 2019 映画「翔んで埼玉」製作委員会

 

【その2】ジャニーズがバーチャルアイドルに初参入し爆発的人気に! 「バーチャルジャニーズ プロジェクト」

エンタメの新分野として定着しつつあるバーチャルアイドルに、ジャニーズが参入。ジャニーズ初のバーチャルアイドル「海堂飛鳥」「苺谷星空」の2名が、ライブ配信プラットフォームのSHOWROOMで動画生配信を行います。担当するのは、関西ジャニーズJr.内のユニット「なにわ男子」の藤原丈一郎と大橋和也。配信開始に合わせて開設されたTwitterのフォロワー数は、両者とも7万人を超えています(※6月9日時点)。

↑視聴者はライブ配信中に感想などのコメントを送ったり、応援の印である「ギフト」を送ったりできます。ギフトは無料のもののみ使用可能

新鮮な取り組みがアニメファンなどからも注目

ジャニーズ×バーチャルという新鮮さで注目され、ジャニーズファンに加えアニメやバーチャルアイドルのファンも取り込んで人気に。双方向のコミュニケーションもヒットのカギ。

売れ行き(※2)★★★
話題性★★★★
革新性★★

※2:有料コンテンツは提供されていないため、視聴数を評価

 

【その3】壮大な世界を実写化し興収50億円突破の大ヒット! 映画「キングダム」

春秋戦国時代の中国を舞台に、戦争孤児の主人公・信と、後に秦の始皇帝となる嬴政(えいせい)の物語を描いた作品。原作は「週刊ヤングジャンプ」連載の同名人気マンガ。映画では、コミック初期のストーリーが描かれています。史実に基づいた壮大なストーリーが原作ファン以外の心もつかみ、公開から42日間で興行収入50億円、観客動員数370万人を突破しました。

↑中国ロケに加え、巨大セットを使った撮影で、作品の世界観をリアルに再現しました

 

↑主人公・信を山﨑賢人が、嬴政を吉沢 亮が演じます

 

原作者参加で練られた脚本にファンも納得

脚本執筆には原作者も参加。作り込まれたストーリーで原作ファンも納得の内容となっています。さらに、20日間におよぶ中国ロケによって再現された壮大なスケールの世界観も魅力。

売れ行き★★★★★
話題性★★★★
革新性★★★
(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

 

【その4】犬や猫以外にも様々な動物が登場! アニマルカフェ

動物と触れ合えるカフェは、いまや犬・猫カフェだけではありません。ブタやフクロウ、ハリネズミなど、様々なアニマルカフェが登場。癒しやインスタ映えする写真を求める人たちの間で人気に。

 

癒やし効果抜群のマイクロブタに夢中!

mipig cafe

超小型サイズの「マイクロブタ」とふれあえる日本初のカフェ。愛くるしいマイクロブタの姿や、「マイクロブタさんのおうち」をコンセプトにしたアットホームな雰囲気が支持され、新たな癒しスポットとなりました。●住所:東京都目黒区目黒4-11-3 ●営業時間:10:00〜20:00、予約制

↑料金は最初の30分800円、以降30分につき500円で、別途ワンドリンクの注文が必要。数量限定でブタのおやつも販売されています

 

↑休日のみ提供される「ブタさんケーキ」(850円・写真左)はインスタ映え抜群。ドリンクは600円から用意されています

 

フクロウをのせて店外散歩も楽しめる!

ふくろう茶房

フクロウを手や肩に乗せる体験ができます。食事またはデザートと触れ合いのセットは2500円。一緒に店外を歩ける「お散歩」コースもあり。●住所:東京都国分寺市東元町3-15-1 ●営業日:平日11:00〜17:00、土日・祝11:00〜18:00/火・木曜定休

 

おしゃれな店内でハリネズミと過ごせる

ハリネズミカフェHARRY 原宿駅前店

ブルックリンスタイルの広々とした店内に、約80匹ほどのハリネズミが暮らします。料金は30分1400円で、30分1630円のおやつセットもあり。●住所:東京都渋谷区神宮前1-13-21シャンゼール原宿2号館4F

計画段階から注目され、多くの支援を集めた

mipig cafeは、カフェオープンに向けて実施されたクラウドファンディングで目標額の161%を達成。系列の繁殖ファームもクラウドファンディングで236%を達成するなど、計画段階から注目されました。

売れ行き★★★
話題性★★★★
革新性★★★★

 

【その5】リアルすぎるフィルターで老舗フォトアプリが再ブレイク! 「Snapchat」

スマホ時代初期からサービスを続ける写真共有アプリのSnapchatは、自撮り画像に多彩な効果を加えて友だちと共有できることが特徴です。今回はカメラに写った自分の顔の性別を変更できる「男性化フィルター」「女性化フィルター」と、幼い顔になる「子ども化フィルター」が話題に。SNSに自分の性別を変えた姿や子どもになった姿を投稿し合って楽しむ人が続出しました。

↑男性化フィルターを使うとヒゲ面に。子ども化フィルターは丸みのある顔つきになります

 

↑撮影後の画像は、色味を変えるフィルターを重ねたり、文字やスタンプを追加したりといった加工も可能です

 

「盛る」ことに飽きた人にもウケた面白フィルター

SNS投稿時の写真加工は、いまや当たり前。キレイに「盛る」だけでは飽き足らなくなったユーザーが求めたのが「面白さ」であり、それに応えたのがこれらのフィルターといえます。

売れ行き★★★
話題性★★★★
革新性★★★★

 

【その6】「うんこ」を徹底的にエンタメ化して来場者は10万人を突破! 「うんこミュージアム YOKOHAMA」

横浜駅東口の複合型エンタメ施設「アソビル横浜」内に期間限定でオープンした異色のミュージアム。巨大な「うんこ」オブジェや幻想的な撮影スポット、ゲームといったインパクト大のコンテンツが揃い、オープン当初から話題に。来場者は80営業日で10万人を突破しました。事前予約によるチケット制となっています。●住所:神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル2F ALE-BOX内

↑カラフルなうんこに囲まれて撮影できるエリア。SNSでの拡散を意識したスポットも多数用意されています

 

↑メイン広場には、巨大なうんこのオブジェがそびえ立ちます。定期的に火山のように「フン火」する演出も人気

 

「非日常」の演出でうんこをエンタメに昇華

「既存のうんこをイメージさせるものは置かない」という方針から、ミュージアム内にトイレが設置されていないことも話題に。徹底してコンセプトを突き詰める姿勢が人気の理由です。

売れ行き★★★
話題性★★★★★
革新性★★

 

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