超難関ゲーム『エルデンリング』をノーヒット&ノーダメージで3時間クリアした褪せ人現る

ink_pen 2022/4/4
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超難関ゲーム『エルデンリング』をノーヒット&ノーダメージで3時間クリアした褪せ人現る
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

バンダイナムコエンターテインメント/フロム・ソフトウェアのアクションRPG『エルデンリング(ELDEN RING)』は「ダークソウル」シリーズの系譜に連なる「死にゲー」(頻繁に死を繰り返すゲーム)と呼ばれ、凡人であれば普通にクリアするどころか序盤のボスを突破することさえ困難を極めます。そんな超難関ゲームをたった3時間で、しかも敵から一発も攻撃を受けず、毒や落下ダメージもなしにクリアした褪せ人(ゲーム中のプレイヤーの呼称)が現れました。

↑バンダイナムコエンターテインメントのリリースから

 

この偉業を達成したのは、TwitchストリーマーのSeki氏です。キャラビルド(ステータス構成)は器用さと知性を上げて「名刀月隠」(序盤で手に入る強力な武器)を使っていますが、編集しようがないライブ配信で達成しており、疑問を差し挟む余地がありません。

 

Seki氏は動画の説明で「目標は、敵や罠からのヒット/よろめき、あるいは落下ダメージ/毒などを含むあらゆる形のダメージを受けずにクレジット(エンディング)に到達することです」と述べています。そのために『エルデンリング』で130時間もの練習が必要だったとも付け加えています。

 

この挑戦の難しさは、攻撃やワナを喰らわないことだけではありません。Seki氏いわく「体力が低いときに(敵への)ダメージ量が増やせる可能性ある『赤羽の七支刃』などのバフが使えないため、走破の難度が増すのです」とのこと。赤羽の七支刃とはHP(体力)が20%以下のときに攻撃力を約20%上乗せできる武器であり、要するに「わざと敵の攻撃を受けることで、攻撃力を底上げして撃破時間を縮める」ことが封じられているわけです。

 

実際に『エルデンリング』をプレイすればわかることですが、本作では敵以上に罠や地形が隙あらば体力を奪いに掛かる厄介な存在です。毒の沼に少しでも足を踏み入れたらやり直しになっていたことを考えると、Seki氏がいかに困難なことをやり遂げたかは想像を絶するものがあります。

 

2月末に発売された『エルデンリング』は、発売18日で世界累計出荷本数が1200万本を突破したことを発表していました。その難度の高さは相変わらずのフロムソフトウェア謹製ゲームですが(今回はバンナムと共同開発)、どこに行っても構わないオープンワールドで、凶悪なボスに敵わなければ散策してレベルアップできる回避策もあり、従来よりは敷居が低いことが大人気の理由なのかもしれません。

Source:Seki(YouTube) 
via:Kotaku

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