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2022/4/14 20:00

『THE W』優勝・オダウエダが語る!結成マル秘話からSNS賛否両論事件まで…ぶっちゃけ!徹底インタビュー

昨年12月に行われた『女芸人No.1決定戦THE W2021』で見事、女王の座を勝ち取った、小田結希と植田紫帆のコンビ・オダウエダ。他にはいないエキセントリックな世界観のコントが特徴の二人だが、『THE W』放送後、視聴者からは賛否両論の声が上がり、SNSは大荒れに……!あの時の二人は一体どんな思いだったのか?今回は、優勝直後の変化や、貴重な結成当初の話、賞金の使い道までがっつりぶっちゃけてもらった!

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:kitsune)

●小田結希(オダユウキ・左)/1995年6月26日生まれ。愛媛県出身。 twitter:@huwahuwananyo
●植田紫帆(ウエダシホ・右)1991年7月1日 生まれ。大阪府出身。 twitter :@odaueda
大阪NSC36期生の植田紫帆と小田結希が2014年に結成。『女芸人No.1決定戦 THE W 2021』で優勝を遂げた。

出会いは相方探しの会!「とんでもない天才を引き当てたと思ったんですが……」

――お二人の出会いはNSC時代かと思うのですが、どのようにコンビ結成に至ったのでしょうか?

 

植田 NSC入学したての4月の一発目にある『相方探しの会』で出会いました。それが、デカい合コンみたいな感じで。そこで一番はじめに声をかけてくれたのが小田だったんです。

 

小田 MCが前年度のNSC生の方だったんですが、その人よりも前に出て大回ししてる女の人がいて……それが植田だったんですよね。

 

――目立ってたから声をかけた?

 

小田 え~~そうなんかな~?

 

植田 なんで疑問持ってんねん(笑)。その時は、そもそも女の芸人さんがそこまで多くない中で、一人ひとりに「趣味は?」とか「憧れの芸人さんは?」とか質問し合って、相性の良さそうな人を探していたんです。そこで気が合えば、1on1で深く話しましょうって別室に移動して。

 

――本当に合コンというか、婚活パーティーみたいです。

 

植田 そうなんですよ。なんなら相方=結婚相手みたいなもんなんで、当時はみんな必死でしたね。その中で、小田とはフジテレビ系のコント番組が好きって話で盛り上がったんです。それで、すぐ組んでくれませんか、と言われて。

 

――早いですね。まさにスピード婚というか。

 

植田 ほんまに、そんな感じでした。その時にすごかったのが、小田がすでにネタ帳を10冊くらい持ってて! 編集者にネームを見せに来た漫画家みたいにドカンッて出してきたんです。これはとんでもない天才を引き当てたんじゃないかと大興奮したんですけど、中身見たらポエムと落書きしか書いてなくて……。1個だけネタもあったけど『アイスクリーム屋さんVSソフトクリーム屋さん』っていう不思議な話でね。

 

小田 待って~。そもそもネタ帳って言ってないと思うけど。落書き帳のノリやったよ~。

 

植田 いや、まっすぐネタ帳って顔で出してきてたで?

 

愛媛にはツッコミ文化がない?「ボケはするけど、それが空中に飛んでいくんです」

――そこからコンビ結成したわけですが、お二人はボケとツッコミがきっちり分かれてないタイプのコントが多いですよね。最初の時点でも決めていなかったんですか?

 

植田 組みますってなった時に、アイスクリーム屋さんのネタしかなかったので(笑)。私が書いたコントをやろうってなり、小田がツッコミ、私がボケって分けて試しにやってみたんです。それで、外でネタ合わせしてた時、小田が急に座りこみまして。どうしたの?って聞いたらポロポロ泣いていて「ウチ、ツッコミできひんねん!!」と。

 

小田 もうツッコむってこと自体、やったことがなくて……言い方とかも難しくて、混乱して。代わってくれって言ったんですよ~。

 

植田 聞いたら、小田の出身地の愛媛にはツッコミの文化がないらしいんです。

 

――え? そうなんですか?

 

小田 はい。みんな話しててボケはするんですけど、それが空中に飛んでいく……。それを楽しんでいるんです。ほんとギャルの会話とかただ笑っているだけ。

 

植田 大阪の人間からしたら、どんなコミュニケーションしてるん? って驚いて。でも後々、愛媛の方に聞いたら本当にそうらしいんですよね。たしかに愛媛出身の芸人さんだと、友近さんとかレイザーラモンRGさんとかがいらっしゃって、みんなボケに徹していて。

 

――言われてみれば、そうですね。初めて知りました。

 

植田 だから、ツッコまんでええよ! って言って。その後、二人でネタを考えているときに小田が「わ~!」とか「え~!」って反応してるのが面白かったんですよね。そこから、ツッコミではなくてリアクションする人って役割がいいんじゃなかなって思って、今の形に落ち着きました。

 

小田 だからツッコミとボケっていう概念はないんです。コント中も、わりと自然体でリアクションしてます。

 

ネタは小田の希望と思いつき「黒のバンってクジラみたいだなって。そこからカーセッ〇スに繋げようと!」

――ネタ自体もオリジナリティがあって、独特だなと思うのですが、いつもどうやってネタ作りされてるんですか?

 

植田 ネタ作りは共同作業です。基本は二人で考えているんですが、もともとは小田が「このボケやりたい」「こういうのが見たい!」っていう発想から広げています。

 

小田 主に自分の希望とか思いついたことを話してる感じです。

 

植田 例えば、クジラやと思ったらカーセッ〇ス中の黒いバンやったってネタがあるんですけど、あれも小田の思いつきです。

 

小田 黒のバンってクジラみたいに見えるなって思って! じゃあ、そこからカーセッ〇スに繋げようと。

 

――発想力がすごいです。

 

植田 夜道で猫のようなエビのような生き物に会うっていう“エビ猫”のネタも、小田の希望です。

 

小田 エビが好きで、飼ってみたいなって気持ちを溢れさせたら、できたネタですね~。基本的に、何か思いついたら、そこから植田が広げてくれるので、あとはボケの出し合い合戦。やりたいボケは絶対やりたいし、やりたくないのは切り捨てて。それは植田も同じで、お互いが面白いという案を採用していきます。

 

植田 そこはお互いを信用してやってますね。春から9年目なんですけど、小田は唯一の羅針盤です。このでっかいお笑いという大海原の唯一の地図ですね。これがなかったら迷って沈没していると思います(笑)

 

小田 たまに、見たことないネタとか新しいボケを考えすぎて、二人でおかしくなってるときはあるけどね。

 

植田 自分たちが向こう側にイキすぎちゃって、逆に全くお笑いが発生してないものを面白く感じちゃったりとか。例えば「最後のオチ、すっごいきれーな空とかどう?」って。

 

――(笑)。何周も回っちゃってる状態ですね。

 

小田 大体そういうとき全然寝てないんですよね~。

 

飛行機に乗らない、置き場がない……小道具問題が多発?「NSCのときから怒られてました……」

――ちなみに、オダウエダさんのコントは、小道具も特徴的ですよね。

 

植田 100パー小田が作ってくれてます。

 

小田 はい。作るのは楽しいので、忙しくても苦ではないですね。ただ、持ち運びが最悪やな……っていつも思っていて。

 

植田 最近営業が増えて分かったんですけど、飛行機に乗せられない小道具もあって焦りました。

 

小田 毎回荷物が多くて大変なんです。なんなら、NSCの合宿のときから多すぎて怒られてました。

 

植田 ネタを何個やるか分からないんで、でっかいワニとキャリーケース何個も持っていったら……。

 

小田 「そんなんバスに乗らないでしょ!!」って超怒られちゃって…(笑)。

 

――小道具はどこに保管してるんですか?

 

小田 植田の家に置いているんですけど、いっぱいになってきちゃって。今は私の家にも。

 

植田 でっかいワニとかでっかい斧とかほんま邪魔すぎて、ほんまどうにかできないかって……まあ無理なんですけど。

 

小田 もっと稼いだら大きい部屋に住みたいですね。最終的に体育館くらいの広さないとおさまらないかもな~。

 

初出しぶっちゃけ話。優勝した瞬間に「もう出なくてええんや…!」

――さて、昨年12月の『女芸人No.1決定戦 THE W2021』」で見事優勝を果たされました。本当におめでとうございます! 今年は勝てるという自信や手応えは初めからあったんですか?

 

植田 自信というか準備はしていましたね。ちょっと遡るんですけど、『THE W』が始まった当初とかは「これムズすぎひんか?」ってくらい手応えがなかったんですよ。ライブや『キングオブコント』の予選でやっていたネタが全然ウケなくて。他の大会と全く違う“クセがある大会”なんだなって感じ取って、そこから少し研究してきた過程があります。

 

――どういった部分が他の賞レースと違うのでしょうか?

 

植田 『THE W』の初期のころのお客さんは、他の賞レースと比べると女芸人さんが好きな方がやっぱり多くて。その方たちに知られてないと、ウケが取れない印象がありましたね。特に私たちなんか「なんだこいつら!?」って反応で終わってて(笑)。そこから3年くらいして、『THE W』自体の認知度があがったことによって雰囲気が変わってきました。幅広いお客さんがくるようになって、大会の格も上がったと思います。

 

小田 ん~私は別にどんなお客さんか来ているかどうかは、正直あんまり関係ないと思ってましたね。植田はよくお客さんの反応を感じ取ったり、分析してくれるんですけど、そもそも私はそこまで気にしてなくて(笑)。その辺は、毎回意見が違うかも。

 

植田 私はいろいろ考えちゃうタイプだからね。まあ、そんな中で、年を追うごとに大会がどんどん盛り上がってきて、それからは、どんなネタがウケやすいかも自分なりにわかってきたと思います。

 

――なるほど。例えば、どのようなネタでしょうか?

 

植田 わかりやすい、ストレートなお笑いがウケると思っています。他の賞レースだと、ひねった笑いが求められてることもありますが、『THE W』 ではパッと見で理解されやすいネタというか。なので、私たちも決勝1本目は分かりやすさ重視で、出てきたものに対してツッコむ「焼き鳥屋さん」というネタを選びました。ですが、2本目はオダウエダを受け入れてもらったなということで、「カニのストーカー」という自分たちの色が出ているものをやって(笑)。そこは思った通りの流れでできたな、とは思います。

 

小田 出順もよかったよね。決勝3組のラスト。私たちのネタで終わるなら楽しんでやろうと!

 

植田 やり逃げ的な感じで(笑)。

 

――その結果、見事1位に。優勝された瞬間の気持ちは?

 

植田 優勝した時に脳裏に浮かんだのは、ほんまに正直言うと「よっしゃ! あがり! もう出なくてええんや!!」っていう(笑)。心の底からそれだけです。これは今まで誰にも言っていなかったので初出しですけど。

 

小田 たしかに毎年大変やったからな~。私はびっくりしたのと、やったー!って気持ちでしたね~。

 

二人の優勝にオズワルド伊藤も号泣「M-1」引きずってるのかって思われちゃってました(笑)

――優勝決定後、SNSでかなり話題になっていました。賛否両論あったかと思いますが、どう思われましたか?

 

植田 まずテレビとSNSの力ってすごいな、と改めて驚きましたね。普段のライブからは想像もつかないくらい「賛」も「否」も来て。面白いって思ってくれた方は、すごく喜んでくれてたし、逆に気に入らなかった方からは、とんでもない怒りのお便りが届いて……。お笑いって繊細なものなんだと、そこは自覚してやっていこうと思いました。

 

小田 賛否両論あるだろうな、とはやる前から思ってました(笑)。ただ終わって「否」の人には申し訳ないと思っちゃいましたね……。賞レースって楽しいものじゃないとダメじゃないですか。お笑いって、しんどいな~って家に帰ってきて楽しく見るものなのに「なんやこいつら」って思わせてしまったのは、ちょっと不甲斐ないというか。伝わるように作らなアカンなって思いましたね。

 

――地上波だと不特定多数の方の目に留まりますし、難しい部分ではありますよね。

 

植田 困惑はしましたね~。ただ、それ以上に周りで応援してくれてた人たちが、あったかくて。ライブやっても今まではパチパチくらいだったのが、『THE W』後は、ウワーッてものすごい拍手をもらえたんですよ! 照明が暗くなってハケていく中でも、お客さんの笑っている顔が見えて……見えないだろうけど私らも会釈して。めちゃくちゃうれしかったですよ!

 

小田 ほんまにすごかったよね?  営業で地方に行っても、あたたかく迎えてもらえて。そこで『犬の交尾』のネタをやったら、めっちゃウケて大爆笑。『犬の交尾』のネタでこんなに拍手もらえるなんて、驚きました……!

 

植田 あと、初めて小田の地元愛媛にお仕事で行けたんですけど、もう至るところで声かけられて。ほんっまに愛媛の大スター。わざわざ車を止めて窓から手を出して「小田さんですよね!?」って呼び止めてきた方もいて!

 

――それは、すごいですね。ちなみに、他の芸人さんからは何かお祝いの言葉はありましたか?

 

植田 神保町の劇場の同期や後輩がめちゃくちゃ喜んでくれました。

 

小田 そんなに自分たちのことを思ってくれてたんだって。びっくりです。

 

植田 各方面の先輩たちからも「面白かったよ!」って言ってもらえました。例えば、ゆにばーすの川瀬(名人)さんは、我々のことなんて気にもしていないと思ってたんですが、実はめっちゃ応援してくれてはって。ニューヨークさんのYouTubeで私たちについていろいろ語ってくださってて、うれしかったですね。

 

小田 あと、オズワルドの伊藤(俊介)さんなんかも。お仕事で一緒になった時、私たちが吉本から発売されたレトルトカレーの宣伝でPR写真を撮っていたんです。そしたら写真を撮りながら、伊藤さん号泣してて(笑)。

 

植田 「お前らみたいなずっと地下ライブに出てた奴らがPRの仕事まで……!」って泣きながら、そのまま舞台に出て漫才してはりました。

 

小田 そしたら、お客さんにM-1で優勝できなかったから泣いてるんだって思われて、かわいそう……みたいな空気になっちゃって。

 

植田 まだ引きずってんのかって思われてたと思います(笑)。

 

――周りの皆さんにとっても、本当に嬉しい優勝だったんですね。

 

小田 自分たちの考えていた以上にお祝いの言葉をもらえて……幸せです。

 

夢は『ぐるナイ』出演「ナイナイさんに会うためなら、どんな仕事もやります!」

 

――ちなみに、賞金1000万円はどうされたんですか?

 

植田 いや~こんな不景気な世の中に、ありがたいですよね。昨年は、二人ともやっていた清掃のバイトが、コロナ禍でなくなってしまって、本気でお金が危なかったので……。

 

小田 賞金が入った次の日は、口座の金額を劇場のみんなに見せびらかしました~。

 

植田 今までは銀行に1万円入ってるだけでもうれしいレベルだったので。最初はリアルなお金が触りたくて、二人で50万ずつ下ろして、劇場のネタ中に小道具的に使ってみました。後輩に札束を触らせようと思ったら「ここには盗賊がいるんで早くしまってください!」って言われたりして。

 

小田 それぞれ、その50万円は両親に渡しました。今までたくさん助けてもらったので。

 

――素敵ですね。ご自分へのご褒美は?

 

小田 飲み屋が今までよりグレードアップしました! クラフトビールが飲めるようになったんですよ~。植田は叙々苑に行ったらしいです。

 

植田 先輩らしく使おうと思いまして。後輩と同期何人かと行きましたね。同期は敬語を使ってくれるようになりました。

 

小田 今までたくさん奢ってもらってきたから、自分たちも後輩に奢れるようになったのは、うれしいね。

 

――優勝後、お忙しい毎日かと思いますが、今後やってみたいお仕事や出たい番組は?

 

小田 『ぐるナイ』に出たいですね! 私はナイナイの岡村さんに会うために、お笑いを始めたので。

 

――まだ会ったことはない?

 

小田 2年前にゲリラで少しだけお会いできたんですけど、ナイナイさんお二方一緒には会ったことないので。ナイナイさんに会うためならどんな仕事もします!!

 

――体を張る仕事やドッキリとかも?

 

小田 もうなんでも。近づくための工程なんやと思って。

 

植田 なんでもするって怖いですよね。汚い仕事も請け負いそうで(笑)。私は、小田と喋ってるのが好きなのでラジオができたらいいなって思います。小田が本当にもうアホなんで、このかわいらしさを伝えていきたいというか。

 

小田 植田は『オールナイトニッポンZERO』の特番で出た時に、『THE W』優勝して一番うれしいって言ってました。出演している時もただのファンみたいで。

 

植田 ラジオがすごい好きで、『オールナイトニッポン』のブースで我々が喋らせてもらってることに感動しました。ラジオの仕事増やしたいですね。

 

――さて、『THE W』でクイーンにも輝いたわけですが、今後の目標や野望を教えてください。

 

植田 私たちはずっとコントをやってきて、やっぱり『キングオブコント』決勝に出ていいネタしたいっていうのが一番強いので。『THE W』 優勝させてもらいましたけど、全然、まだ道のりの途中だと思っています。浮かれてる場合じゃないですね。

 

小田 これからもずっと、その時のネタが一番面白くありたいなと思っています。もっとパワーアップした我々を見せられるように頑張ります!

 

――今後も楽しみにしています。ありがとうございました!

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