セガが『クレイジータクシー』や『ジェットセットラジオ』新作を巨額の予算で開発中のウワサ

ink_pen 2022/4/20
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セガが『クレイジータクシー』や『ジェットセットラジオ』新作を巨額の予算で開発中のウワサ
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

セガサミーが過去の人気タイトル『クレイジータクシー(以下「クレタク」)』と『ジェットセットラジオ(以下「JSR」)』の新作を「巨額の予算を投じて」開発しているとの噂話を、米大手メディアBloombergが報じています。

 

Bloombergでゲーム関連報道の名物記者である望月 崇氏によると、セガは1年前に発表した「セガのスーパーゲーム」構想の最初の作品になるそうです。クレタクは1年以上前から開発が進められ、2~3年以内の発売を目指しているとのこと。クレタクとJSRともに、同社が1年前の決算発表資料で新作の投入によりテコ入れしたいIPリストの中にあったと指摘されています。

 

ただし、どちらのゲームもまだ開発の初期段階に過ぎず、中止の可能性もあると付け加えられています。

 

両方ともセガの家庭用ゲーム機ドリームキャスト用のゲームであり、売上的な記録よりもプレイヤーの記憶に残ったゲームです。クレタクは交通法規が日本とは違うらしき世界で(通行人も車を避けるのが上手い)お客を目的地まで最短時間で届けるドライブゲームであり、JSRは架空世界トーキョーを舞台として、スケートで滑走しつつストリートをグラフティで埋め尽くしていくというもの。特にJSRの特殊なトゥーンレンダリングは「マンガディメンジョン」とも呼ばれ、鮮烈な印象を放っていました。

 

なおBloombergの記事タイトルには「フォートナイト追撃」とありますが、これは昨年セガサミーがFPS(一人称視点シューティング)の新作ゲームを欧州のスタジオで開発中であり、将来的には大きな売上を目指している……と述べていたことを指していると思われます。もっともEpic Gamesの「フォートナイト」はTPS(3人称視点シューティング)であり、しかもクレタクもJSRもジャンル違いであることから、かなり勇み足のタイトルかもしれません。

 

セガが「スーパーゲーム」構想で挙げていたIPは、他には『スペースチャンネル5』や、『Rez』『パンツァードラグーン』や『獣王記』などがありました。「獣王記Online」などが水面下で進行していて、フォートナイト追撃を目指していると期待したいところです。

 

Source:Bloomberg

via:Wccftech

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