実写映画『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』の予告トレーラーが初公開されたとき、ソニックのデザインが人間味あふれすぎてコレジャナイとの声が殺到し、ジェフ・ハラー監督は変更を約束することに。実際に造形が変えられたソニックは大好評で、映画の大ヒットにも繋がりました。
その通称「アグリー・ソニック(Ugly Sonic)」、つまり不細工ソニックが、なんとDisney+で配信中の映画『チップとデールの大作戦 レスキュー・レンジャーズ』で奇跡の復活を果たしています。
この映画はいたずら好きなシマリス、チップとデールが主演したアクションアドベンチャー・コメディ。2人(2匹)はアニメキャラクターと人間が共存する現代のロサンゼルスに住んでおり、大成功を収めたテレビシリーズの打ち切りから数十年後……と、昔のアニメが「現実にあったこと」とされ、実写とCGが融合した『ロジャー・ラビット』(1988年公開)の現代版的な映像です。
この映画で、アグリー・ソニックは最初の9分50秒あたりで登場。人間のような目や歯並びはそのまま、お腹も少しふくよかとなって薄汚れた印象もあり、米Kotakuは「パパの身体をしている(中年太り)」と表現しています。
いきなり「前はこの人間の歯をちょっと見せただけで大炎上だったけどな」と自虐ギャグを飛ばしつつ、半笑いするティーンエイジャーにサインをするソニック。チップ達に「アグリー・ソニック!」と呼ばれても笑顔で応えており、FBIと同行するリアリティー番組「アグリー・ソニックと醜い(アグリー)犯罪」に出演が決まってツキが回ってきたと大喜び。
さらに「君がテレビ番組に?」というチップ達の目線は、人間のような歯に釘付け……。ちょっと日本のアニメや映画では考えられないノリです。
もともとアグリー・ソニックはネットミーム(流行り言葉)でしたが、ディズニー映画のフィルムに焼き付けられたことで、永遠の存在として残り続けそうです。