歴代PlayStationハード設計に携わったSIE伊藤雅康氏が代表取締役副社長を退任へ

ink_pen 2022/9/7
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歴代PlayStationハード設計に携わったSIE伊藤雅康氏が代表取締役副社長を退任へ
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は6日、伊藤雅康代表取締役副社長が来月で退任することを発表しました。

↑Shutterstockより

 

伊藤氏はPS5やPS4、PlayStation VRなどの設計に深く関わってきた人物であり、1つの時代が終わった感があります。

 

Bloombergによると、伊藤氏の退任は定年退職によるものとのこと。退任後もソニーGの電気自動車などにかかわるモビリティー事業の業務には携わる予定だと伝えられています。

 

伊藤氏は1986年にSonyに入社し、2000年にソニー本社からSCE(SIEの前身)に異動。そしてPS One用の液晶モニターやPS2用ネットワークアダプタなど周辺機器の設計を担当した後に、携帯ゲーム機PSPの設計を手がけました。

 

さらにPS3やPS4、PS5では初期から設計に携わり、PlayStation VRも担当。いわば数世代にわたりPlayStationハードウェアの設計を支え続け、ゲーム業界での覇権に貢献した立役者といえます。

 

もはやSIEも本社を米国に移しており、国内に残っているのは「支社」です。日本では長らく親しまれていた「決定は○ボタン」がPS5では×ボタンに変更されたのもその影響と推測されますが、今後ますますソニーのゲーム部門は日本色が薄まっていくのかもしれません。

 

Source:SIE
via:Gamesradar

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