マイクロソフト、いずれXboxを値上げするかも? でも年内はお値段据え置きを約束

ink_pen 2022/10/28
  • X
  • Facebook
  • LINE
マイクロソフト、いずれXboxを値上げするかも? でも年内はお値段据え置きを約束
多根 清史
たねきよし
多根 清史

IT / ゲーム / アニメライター。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)がある。

ソニーが米国以外でPlayStation 5を値上げしたことは、記憶に新しいところです。それに対してマイクロソフト(以下「MS」)のXbox Series X|Sは価格を据え置いたことで好評を呼んでいました。また他社のサブスクリプション(定額制サービス)が値上げするなか、MSのXboxゲームパスは料金を変更していません。

↑Xbox Series X(左)と、Xbox Series S(右)

 

ですがXbox部門の最高責任者であるフィル・スペンサー氏が、いずれゲーム機やサービスの価格を引き上げる可能性があると明らかにしました。

 

この発言は、今週行われたThe Wall Street JournalのTech Liveカンファレンスでのことです。スペンサー氏はXboxゲーム機の値段を据え置いていると確認しつつ「私は、わが社が永遠にそれを続けられるとは思いません。しかし、このホリデーシーズン(年末商戦)に向けて、これらの価格を維持することが本当に重要だと考えています」と述べています。

 

つまり来年(2023年)には値上げするかもしれない。でも、少なくとも年内はお値段そのままで提供し続ける……と約束したと受け取ってよさそうです。

 

日本でも9月15日から、PS5は5500円値上げされています。それは半導体不足やインフレのため、原材料や部品の調達コストが高くなり、諸事情から本体価格に上乗せせざるを得ないためと見られています(「値上げしても売れるから」とのアナリスト分析もありますが)

 

もっともスペンサー氏は、そうした値上げ圧力が働いたとしても、少なくともXboxゲーム機本体は値上げしない可能性も示唆しているようです。

 

同カンファレンスでスペンサー氏は、Xboxゲームパスがようやく黒字化し、Xbox事業での収益の約15%を占めるようになったと明かしていました。Xbox製造コストの上昇を相殺するため、Xboxゲームパスを少し値上げする可能性もあるかもしれません。

 

いずれにせよ、2022年内にはXbox Series X|Sが値上げされないのは確実と思われます。今でもPS5は入手が難しくありますが、ほぼ同じAAAタイトル(PS独占を除く)が遊べて、Xboxゲームパスで新作ゲームも提供されるXboxハードを、今のうちに買っておくのもよさそうです。

 

Source:WSJ Tech Live
via:Polygon

Related Articles

関連記事

もっと知りたい!に応える記事
Special Tie-up

注目記事

作り手のモノ語りをGetNavi流で