米マクドナルド 、ドライブスルーへのAI導入を断念! 精度が…

ink_pen 2024/6/21
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米マクドナルド 、ドライブスルーへのAI導入を断念! 精度が…
佐藤まきこ
さとうまきこ
佐藤まきこ

大学時代に細胞培養の研究を専攻した後、メディア・広告の世界へ。雑誌編集者や広告のプランナー、コピーライターとして長年経験を積み、フリーランスのプランナー、エディターとして活動中。ハワイ、オアフ島在住。Instagram: @hawaii_milestone

さまざまな業界で導入が進むAI。不足する労働力を補い、オペレーションの効率化にもつながると期待されています。でも、米マクドナルドはそんなAIの導入を断念しました。

↑まだAIには任せられない

 

米マクドナルドはIBMと協同で、ドライブスルーの注文を受けるAIの開発を進め、100以上の店舗で試験運用を行ってきました。ドライバーが機械越しにする注文を、AIが聞き取り対応するというもので、実現すれば人件費の削減や受注時間の短縮にもつながります。

 

しかし、米マクドナルドはこの試験導入を断念。その理由は明らかにされていませんが、AIが受ける注文の精度が、95%は必要と言われるなか、今回のAIは80%台前半にとどまり、運用コストもまだ高いことが考えられるのだとか。精度とコストの両方の面で、期待値に達していないことが、今回の断念の理由のようです。

 

ただし、米マクドナルドではIBMとの提携を終了したものの、「将来的なAIドライブスルーの計画を否定するわけではない」と述べています。マクドナルド以外のファストフードでもAIに多額の投資を行うところが多いなか、AIの導入は将来のビジネス成功の鍵になるのでしょう。今後も世界のファストフード店が進める技術導入に、注目が集まりそうです。

 

【主な参考記事】

CNBC. McDonald’s to end AI drive-thru test with IBM. June 17 2024

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