BASELWORLD2017で発表された新作を取り上げていきます。今回はカシオです。毎年、バーゼルワールドで特別な限定モデルを発表してきたカシオは、80万円という歴代最高額のG-SHOCKを発表しました。このモデルを中心に、2017年のカシオの新作を取り上げていきます。
Connected エンジン 3-wayを搭載したMR-Gに伝統技術を施す
今年のカシオはブースを引っ越しして、より多くの来場者が足を止めやすい位置となりました。
和の様式を取り入れたブースには、日本で先行発表された新開発モジュール「Connected エンジン 3-way」を大々的にアピール。
標準電波+GPS衛星電波+Bluetoothの3アンテナを搭載して精度を徹底追求する姿勢は、世界各地のメディアでも好意的に受け止められたようです。
バーゼルワールドでは、Connected エンジン 3-wayを搭載した新作として、G-SHOCKの最高峰であるMR-Gから世界限定モデルが登場。
外装には、昨年のバーゼルワールドで発表した鎚起仕上げに続き、鎚起師 三代目淺野美芳氏による霞槌目仕上げが施されています。
ベゼルと裏蓋には、古来より日本で親しまれ、「ジャパン・ブルー」とも呼ばれる藍の深く味わいのある色調を、ディープブルーDLCで表現。バンドやボタンには、独特の銀灰色「朧銀色」を採用して藍色と互いを引き立て合わせることで、重厚感を醸し出しています。
オシアナスからもConnected エンジン 3-way搭載の限定モデルが2型も!
日々のタイムマネジメントが欠かせないビジネスパーソンから圧倒的な支持を集めているオシアナスからも、Connected エンジン 3-wayを搭載した限定モデルが登場しました。
最近のオシアナスは、ベゼルの表現に力を入れた上位モデルが発表されてきましたが、2つの最新モデルもベゼルに特徴をもたせています。新開発のグラデーションスパッタリング技術で目指したのは、陶磁器を焼く際に器の縁や底に釉薬が流れ溜まった様を表す「釉溜まり」の美しさ。
外装にDLC処理を施したブラックのモデルには、青から紫に色が移り変わっていくサファイア素材をベゼルに採用。白蝶貝を用いたサブダイアルも12時を青、6時を紫にカラーリングして時計の持つ雰囲気をより印象的にしています。
シルバーカラーのモデルでは、オシアナスのブランドカラーである青の濃淡でグラデーションがかっていくベゼルを採用。2つのサブダイアルはOCW-G2000Sと同じく白蝶貝が使われています。
バーゼルワールドで発表されるカシオの世界限定モデルは、すぐに完売するほどの人気ぶり。新しくなったブースに象徴されるような「和の様式」を取り入れながら、内部に腕時計としての最高精度を維持し続けるモジュールを搭載した3つの限定モデルも例外なく入手は極めて困難になると思います。