スポーツブランドのアディダスより、革新的な製法のランニングシューズ「Futurecraft」シリーズの第3弾が発表されました。
3Dプリンターで作り上げたランニングシューズや、たった一枚の革で構成された「Superstar」など、驚くようなアイテムをリリースしてきたのがこの「Futurecraft」シリーズ。
期待が高まる第3弾の「Futurecraft」には、どのような奇想天外なアイディアが盛り込まれているのでしょう。
自動車や航空宇宙製造のファイバー技術からヒントを得たニューモデル
今回新たに発表されたのは「Futurecraft Tailored Fibre(フューチャークラフト テイラード ファイバー)」というランニングシューズ。アスリートの要望に応じてさまざまな箇所を自由に調整し、設計できるというカスタムオーダーに近いモデルになっています。
驚くべきは、その製造工程。第1弾の「Futurecraft」では3Dプリンターを用いた製造方法が採用されましたが、この「Futurecraft Tailored Fibre」では合成ファイバーや天然ファイバーなど様々な素材を使用できる全自動の製縫プログラムを構築しています。
使用できる材料の幅が広がったことにより、3Dプリンターでは再現できなかったシューズのフィット性や感触、外観や軽さまで細かく調整することが可能となりました。
さらに「Futurecraft Tailored Fibre」を製作する機械は、リアルタイムでの製造方法の変更や再プログラムに対応。ユーザーの意見を聞きながらその場でジャストフィットするオーダーメイドのランニングシューズを作ることが可能になるそうです。
自由に作り直せるエコな素材と製造方法
本来なら靴が足に合わなくなってしまったら買い替えをするケースが多いですが、この「Futurecraft Tailored Fibre」の製造ならば再調整することが可能。資源の節約にも繋がると考えられています。
「Futurecraft Tailored Fibre」の発売日や価格は未定ですが、オーダーメイドになるので、今回もコレクターズアイテムになることが予想されます。
近い将来には多くのランニングシューズやスニーカーで“自分だけにピッタリな一足”が制作できるかもしれませんね。