今年のバーゼルワールドで発表されたジンの新作ウオッチがいよいよ店頭にお目見え! これまでも他メーカーが考えつかないような技術や発想で、世界中の時計ファンを虜にし続けてきた同社のニューモデル4型の魅力に迫ります。
航空救急向けに開発されたミッションタイマー
ひと足早く5月上旬に発売したEZMシリーズ誕生20年記念モデル「EZM12」は、ドクターヘリでの航空救助活動に特化した一風変わったウオッチ。
カウントアップ式のインナーベゼルでは、一分一秒を争う現場のキーワードとなる「プラチナの10分」と「黄金の1時間」(最初の10分で重症患者に応急処置を施し、事故から1時間以内に病院に搬送する)の計測を想定した機能が備わっています。これによって、指定された時間に救命医師が常に目を向けることができるのです。
加えてカウントダウン式の回転ベゼルを使えば、投与された医薬品の効果が出るまでの正確な時間を計測することも可能に。ヘリコプターのローターの形状にデザインされた秒針が、15秒ごとに心拍数を簡単に計測できるパルスローターを備えているのも特徴的です。
救急の現場では消火剤やオイルなどの汚れがつきものですが、EZM12ならベルトとベゼルを取り外して時計を洗浄できます。エタノールやプロパノール等を配合した消毒剤にも強いので、がっつり洗えてクリーンな状態を保てます。まさに機能性も実用性も備えた逸品といえるでしょう。
救命現場の「欲しい!」 がとことん詰め込まれた世界限定300本のこのモデルは、医師ならずともジンマニアならぜひ手に入れたいウオッチです。
伝統のジンスタイルに新たな風が吹く
ジンの伝統的なスタイルで設計されたクラシックパイロットウオッチ104からは、ホワイトダイヤルを備えた「104.ST.SA.IW」が登場。
分表示を刻んだ両方向回転式のパイロットベゼルは、ジン独自のテクノロジー“特殊結合方式”で装着されているので、非常に衝撃に強い作りとなっています。
さらに12 時の位置に施した三角形のマーカーは、時間を瞬時に読み取ることができて視認性も抜群。デザイン面にもジンの伝統が根付いています。
タイドメーター搭載の相棒と航海の旅へ
潮の満ち干きを読み取るタイドメーターを搭載したスポーツモデル「240.ST.GZ」は、船乗りや熱心なウオータースポーツ愛好家に重宝されそうな一本。
回転式のタイドベゼルに記された三角マーク“HW1”とHW2”を使えば、水位や次の満潮時刻、その時間までの相対水位などを読み取ることができます。
針やインデックスには夜光処理が施されているので、夜の海や暗所で使用する際の視認性も確保されます。
精巧な技術の隅々に感じる職人の本気
↑Sinn「356.SA.FLIEGER.Ⅲ」39万9600円(型押しレザー仕様)、45万3600円(5連ブレス仕様)/Ref.SW500/自動巻き/10気圧防水/直径38.5mm、厚さ15mm
356シリーズに新たに加わったこちらは、直径38.5mmのサテン仕上げのケースに、ブラックとコパーカラーのダイヤルが魅力の「356.SA.FLIRGER.Ⅲ」。
注目は5種類の異なる曲率半径を持つドーム型に加工された曲面サファイアクリスタルです。これは、特別な工具で厚さ5mmのソリッドガラスを研磨していく、まさに職人のなせる技で、古典的な外観を高めるだけでなく従来のガラスに比べて耐久性と弾力性に富んでいます。
紫外線への耐性と文字盤の視認性が高いギョシェ彫りで仕上げられたダイヤルも特徴といえるでしょう。
伝統的なラインから個性派まで、ずらりと出揃ったジンの新作ウオッチ。あなたはどれを手に入れますか?