2017年の新作時計もさまざまな特徴を携えたものが登場しましたが、多くのブランドで共通していたのが“復刻”と“小サイズ”のワード。特にユニセックス、ジェンダーレスのサイズ感とデザインを提案する“シェアウオッチ”に着目したブランドが非常に多く、このトレンドはぜひとも押さえておきたいところです。ということで今回は、新作の中でもインパクトのある逸品をご紹介していきます。
1本の時計が共有できる汎用性の高いサイズ感
数年続いている「小型化」のトレンドが、今年は〝シェアウオッチ〞というキーワードと共に変化しています。このサイズは、古くからの定番となっている直径36㎜を少し現代的にした38㎜前後のサイズ感を指します。誰もが使いやすいサイズのため、パートナーや親子でシェアできる、というわけです。高級時計は、「親から子へ受け継ぐもの」というのはよくある話しですが、シェアウオッチは譲るのではなく共有するのが前提。これは、普遍的で汎用性の高いサイズ感だからこそできることです。
バイリンガルダイアルが新鮮な入門機に小さな仲間が加入
自社製の手巻きムーブメントαを搭載した同社のエントリーモデルに、直径36㎜仕様が加入。インデックスとストラップにライトグレーを配色しているので、カジュアルな雰囲気となっています。ケースは8.17㎜と薄く、着け心地は良好。
ラウンドケースで復活した新世代モデルの最小サイズ
1985年に発表されたラウンドケースモデルに着想を得て生まれ変わった、新生ダ・ヴィンチの直径36㎜仕様。文字盤とサントーニ社製ストラップにダークブルーを採用し、上品に仕上がっています。
圧倒的な耐久性を誇るスイス製タフウオッチが小型化
自社製品の標準テスト100に加え、独自に追加した30の過酷な品質テストもクリアしたタフウオッチに、直径37㎜仕様が登場。パラコードストラップにはアクセントカラーを採用しています。
フェミニンな要素が加わった雲上スポーツの最小径モデル
ラグジュアリー・スポーツウオッチの代表作に、自社製Cal.5300搭載の直径37㎜が登場しました。ローズベージュとブルーの2色展開で、それぞれブレス、レザー、ラバーのバンド付き。
様々なサイズ展開に含まれた男女で使える絶妙サイズ
1975年に誕生したラグジュアリー・スポーツウオッチが今年からレギュラーモデルとして登場。バリエーション総数34のうち直径38㎜は最も選択肢が幅広く、宝飾系などもラインナップしています。
フェミニンなデザインに男心をくすぐる機構を搭載
昨年発表の新型自社キャリバー搭載モデルに、女性的なデザインを採用。マザー・オブ・パールダイアルにダイヤセットベゼルを備えた宝飾仕様ながら直径は40.6㎜と、男女共に使いやすいデザインです。
デイリーユースに最適なクオーツ仕様のお手頃モデル
人気コレクションに新しく加わったエントリーモデルは、クオーツの搭載で魅力的な価格を実現。外装の仕上げなどは高級時計製造のノウハウが駆使されており、コストパフォーマンスの高さもポイントです。ギフトにも最適な1本!
手巻きムーブメント搭載でより薄くなった新生レベルソ
昨年にコレクションを一斉再編した反転式角形ウオッチの永世定番に、今年は手巻き仕様の「クラシック」が登場。厚さが7.5㎜にまで抑えられ、エレガントな雰囲気が増しています。
大切な人と一緒に使い続けた時計には、特別な思いが込もるもの。男女はもちろん、親子でも共有できるシェアウオッチで、大切な想い出を共にしてみてはいかがでしょうか。
次回は継続してトレンドとなっている「戦略価格」「新素材」のキーワードをピックアップします。
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