国産マニュファクチュールとしてセイコーエプソンが培った技術の粋を結集したTRUMEという腕時計があります。このブランドに込められた先進機能やこだわりの外装。その魅力の所存を、最新作となる「M Collection」から解き明かしていきます。今回は、海洋カメラマンの矢部洋一さんのインプレッション編です。
文字盤を彩るエンジはヨットの伝統的なカラー
世界中の「時刻」はもちろんのこと、光充電でGPSセンサーなどを駆動させる多機能時計「TRUME(トゥルーム)」は、高度、気圧、方位といった空間情報を計測する先端技術を備えながら、アナログウオッチとしての可能性まで追求するモデル。名前の由来は、TRUE(真実)+ME(自分)から。どんな状況でも常に自分を映し出す人生の羅針盤をコンセプトに、進化を続けています。
第2弾としてあら新たに発売されたのが、M Collection。インスピレーションの源になったのは「ヨット」でした。ヨットは、この時計が持つセンシング技術が役立つシーンを連想するアクティビティでもありますが、そのテーマカラーであるエンジと、澄んだ海をイメージするブルーを纏ったコレクションが発表されました。
なぜ、今回「TRUME」はエンジに注目したのでしょうか? 海洋カメラマンの第一人者である矢部洋一さんによれば、昔、船の帆として使われていたのはコットンの帆布だったそう。帆布は濡れたままだとカビが発生してしまうため、防カビ効果のために樹皮や柿渋などをつけた釜で帆布を染めていたとのこと。その処理を終えて乾いた帆布の色がエンジだったわけですね。
化学繊維が普及し、そういった処理が不要になったいまでもその伝統を守り、帆をエンジに染めたヨットは多いそうです。さらには、エンジ色のパンツやシャツがヨットマンのお気に入りで、エンジは彼らにとっては「タフネス」「冒険し」を連想させる色なのだと、矢部さんは語ってくれました。
M Collectionのの代表モデルであるTR-MB7005の文字盤にはそんなヨットの伝統に敬意を評し、エンジが使われているのです。
ヨットマンなら誰もが思い描くイメージに加え、実際に使える本格的な機能を備えるモデル
––洋上での喜びや危険を誰よりも知る海洋カメラマン・矢部洋一さんに、ヨットからイメージを想起したM Collectionのインプレッションを聞きました。
「海に出たら何があるかわからない。だから常に正確な時刻を刻み、方位などの情報を示すこの時計は信頼に値します。アナログ表示にこだわる精神や、エンジという色がヨットの持つロマンや心地良さを感じさせます。計器類がデジタル表示の多いヨット上で、TRUMEの針による表示は心が安らぐと思います。
矢部洋一_1957年生まれ。ヨット・海洋写真の第一人者として活躍中。アドミラルズ・カップやアメリカズ・カップ、オリンピックなどのヨットレースを撮影しながら、執筆や編集、翻訳も行う。近著に『海景』『京都』(舵社刊)など。
TRUMEは、自らヨットに乗り込む海洋カメラマンの矢部洋一さんをも唸らせる一本なのです。
TRUME https://www.epson.jp/products/trume/
TRUMEお客様相談室 TEL : 050-3155-8285