あなたは、小さなお子さんから「どうして目でものが見えるの?」と質問されたら、答えることはできますか? 日ごろ深く考えることがない目の構造やものが見える仕組みなどを、実験や工作などを通じてわかりやすく学ことができるワークショップ「目のひみつを知ろう」が、千葉県・印西市にある「イオンモール千葉ニュータウン」で開催されました。今回は、こちらのイベントのレポートをお届けします。
見ることには“光”が重要な役割を果たしている
この「目のひみつを知ろう」は、学研キッズネットと、メガネ開発・販売を行うJINSがコラボした小学生向けのワークショップ。学研の梅﨑 洋さんが講師となり、お子さんにもわかりやすく目の仕組みなどを説明してくれました。
まず最初に行ったのは、「絵が変わる実験」。これは、女の子の絵が描かれた紙をコップの水の中に入れると、一瞬で絵が変わってしまうというもの。参加した子どもたちが、ビニール袋に入れられた絵を水に浸けると、アッという間に女の子がかけていたメガネとほっぺの赤味が消えてしまいました。水から引き上げると、元のメガネをかけた女の子に戻ります。
手品のような現象に、みんなビックリ!子どもだけでなく、一緒に参加した親御さんも驚いていました。
実はこれ、光の屈折の違いを利用したもの。絵は、中の紙とビニール袋に分けて描かれており、水に入れると光の屈折が変わって紙に描いた絵が消えてしまったように見えるのです。
このように、普段わたしたちがものを見るとき、実際はものに反射した光を見て、それがどんな色なのか脳が感知しているのです。また、光のなかには、赤外線や紫外線のように人間の目に見えない波長の光も存在します。それらは目には見えないので気づきにくいのですが、わたしたちの生活に重要な役割を果たしています。