ルイ・ヴィトンは、誰もが知っているブランドだと思います。でも、ルイ・ヴィトンが、かなり本気で腕時計を作っていることを知っている人って意外と少ないのではないでしょうか。どれぐらい本気かというと、スイスのジュネーブに4000平方mという広大な自社工房「ラ・ファブリク・デュ・タン・ルイ・ヴィトン」を作ってしまったほど。これほど力を入れて、ルイ・ヴィトンがどんな時計を作っているのか、今年の新作でご紹介します。
ルイ・ヴィトンに不可欠な「旅」の世界観を凝縮
ルイ・ヴィトンのトランクに着想を得て作られたエスカルが今年の新作の主役です。この時計は、2014年に発表されました。第一弾モデルは「エスカル ワールドタイム」。この時計には針がなく、ラ・ファブリク・デュ・タン・ルイ・ヴィトンの職人が一枚一枚ハンドペイントで仕上げたシティディスクによって世界中の時刻を表示します。今年は、ケースがチタニウムになり、ストラップと分表示ディスクにブルーを採用したモデルが出てきました。参考価格は税抜で710万円。
手頃な価格!? で楽しめる「エスカル」
ワールドタイムはちょっと高すぎる。。。という人のために、昨年は「エスカル オトマティック タイムゾーン」というモデルも出てきました。ワールドタイムではディスクの仕上げはハンドペイントでしたが、本機では転写式に変更。色数も38色から7色まで減らしたことが価格差の一番の要因となっています。
第一弾の価格がかなり高額だったため、エスカル タイムゾーンの税抜81万円という価格(発表時)は大いに話題となりました。今年の新作はピンクゴールドを多めに使っているので、税抜145万円。
立方体が回転して24時間を表示する最新「エスカル」
そして、今年デビューの最新型が「エスカル スピン・タイム オトマティック」。スピン・タイムはルイ・ヴィトンが得意とする機能で、キューブを使って時刻情報を示します。
本機では第二時間帯はわかりませんが、24時間単位で現在時刻を教えてくれます。キューブに出現している数字が現在の時間。それ以外のキューブは特徴的な幾何学模様の面で待機しています。数字-柄-数字-柄の4面が回転しながら、現在時刻を24時間単位で示すわけです。この機能のユニークさ、伝わってますでしょうか。
気になるお値段は、参考価格で税抜553万円。
この価格になってしまうのは、キューブの1面1面を仕上げる必要があるから。ルイ・ヴィトンですから、1面を塗れば終わりではなく、1色塗っては乾かして、乾いたらまた別の色を塗って、という作業がすべてのキューブで行われます。作業の精度も必要ですし、とにかく根気のいる作業の連続で作られているわけです。
ちなみにルイ・ヴィトンは、東京・紀尾井町で展覧会「旅するルイ・ヴィトン」を6月19日まで開催中。入場無料なので、行ってみてはいかがでしょう? 予約もできるみたいですよ。
ルイ・ヴィトン
エスカル ワールドタイム ブルー オトマティック ホワイトゴールド&チタニウム
Ref.Q5EK50
766万8000円
【SPEC】
ムーブメント:自動巻き(Cal.LV106)
機能:ワールドタイム、ディスク式分表示
サイズ:直径41mm
ケース素材:チタニウムケース、18Kホワイトゴールドベゼル
防水性:30m
ルイ・ヴィトン
エスカル オトマティック タイムゾーン スチール&ゴールド
Ref.Q5EK40
156万6000円
【SPEC】
ムーブメント:自動巻き(Cal.LV87)
機能:24タイムゾーン表示、時・分表示
サイズ:直径39mm
ケース素材:ステンレススチールケース、18Kピンクゴールドベゼル
防水性:50m
ルイ・ヴィトン
エスカル スピン・タイム オトマティック チタニウム&ピンクゴールド
Ref.Q5EG00
597万2400円
【SPEC】
ムーブメント:自動巻き(Cal.LV77)
機能:24時間表示、分表示
サイズ:直径41mm
ケース素材:チタニウムケース、18Kピンクゴールドベゼル
防水性:30m
【URL】
ルイ・ヴィトン http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/homepage
エスカル http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/escale-worldtime
旅するルイ・ヴィトン http://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/heritage-savoir-faire/tokyo-expo#/home