ビクトリノックスといえばナイフ、とりわけマルチツールが有名ですが、スイスブランドらしく腕時計も積極的に作っています。一昨年に発表したI.N.O.X.は、全世界でヒット中の会心作。最大の特徴は、圧倒的なタフネス性能にあります。この大ヒットモデルに新たな仕様として、レザーストラップが加わりました。7月1日発売で価格は7万7760円(税込)です。
日常生活でのサイアクな状況に耐える時計=I.N.O.X.
今回レザーが登場したI.N.O.X.ですが、第一弾モデルは一昨年に発表されました。発表までには、4年間にわたる構想と、3年間に及ぶ技術開発、6ヶ月のテスト工程、421個ものプロトタイプ作成、そして130種のテストという、長く、困難な道のりがあったそうです。
ちなみにVICTORINOXというブランド名にも含まれていますが、INOXとはフランス語でステンレス鋼を表す言葉。その頭に創業者カール・エルズナーの母親の名前「ビクトリア」を組み合わせて、ビクトリノックスという名前になったわけですね。
開発にあたって想定された状況とは、「ポケットに入れたまま洗濯機にかけてしまった」「工事現場の近くに落としてしまった」「真冬に外に置きっ放しにしてしまった」などなど。ただでさえ最悪な状況を、より過酷な条件に設定し直して再現テストを行い、すべてに合格しているのです。
「キャタピラに轢かれても余裕」な公式動画
この動画のシリーズ、かなり面白いです。2つのカラビナの間にSSブレス仕様のI.N.O.X.を取り付けてヘリでの人命救助を想定してみたり、氷漬けのところから火あぶりにし続けたり。。。こんなことあり得る!? と思うような状況ですが、世界を視野に入れればありえなくはないのでしょう。
こういう状況に耐える時計を作ることができたのは、ナイフで培ってきたステンレス鋼の開発・加工のノウハウがあればこそ。現代技術だけでなく、130年以上の伝統もI.N.O.X.の完成には欠かせなかったに違いありません。
I.N.O.X.のタフさに見合うレザーとは?
レザーストラップに使われている素材は、消防士の長靴に使われている牛革と同じもの。火、水、塩水噴霧、酸性物質に耐性を持ち、ねじりや引張り強度も高い頑丈なレザーです。このストラップでも、I.N.O.X.に課せられた130のテストをクリアしています。
ただ頑丈なだけでなく、低アレルギー性な素材であることも大きな魅力。シボの表情豊かな質感と合わせて、見た目にも雰囲気良く仕上がっています。
文字盤もサンドブラスト仕上げを施した、新しい顔を採用。ウォームグレーとブラックの2色で展開されます。脱着可能な半透明のバンパープロテクターも、もちろん付属します。
ビクトリノックス・スイスアーミー
I.N.O.X.レザー
ウォームグレー/Ref.241738
ブラック/Ref.241737
各7万7760円
【SPEC】
ムーブメント:クオーツ(Ronda 715)
素材:ステンレススチールケース、レザーストラップ
サイズ:直径43mm
防水性:20気圧
【URL】
ビクトリノックス・スイスアーミー https://www.victorinox.com/jp/ja/
I.N.O.X. https://www.victorinox.com/jp/ja/Products/Watches/I-N-O-X-/c/TP_ExtremeWatches