フランス発祥、スイス・メイドの腕時計を製造するベル&ロスの話題の新作、AERO GTが7月より発売となります。時計ブランドでありながら2016年のバーゼルワールドで披露されたコンセプトカーと、その自動車をモチーフに作り上げたという2本のスケルトンウオッチの仕上がりについて検証しました。
航空機に着想を得て自動車をデザイン
ベル&ロスは2014年に「B-Rocket」なるハーレー・ダビッドソンのカスタムバイクを製作し、新たな可能性を切り開きました。AERO GTはその続編ともいうべきもの。
クリエイティブ・ディレクターのブルーノ・ベラミッシュによれば、「毎年新しいモデルを創るには新しいインスピレーションの源泉が必要。2014年のバイクで成功した後、さらに先に進んで自動車をデザインしたいと思うようになった」そう。
コンセプトカーのAERO GTは、1950年代のGTカーや航空機からインスピレーションを得たデザインと、カーボンファイバーをふんだんに採用した質量1320kgという軽量さが特徴。マフラーやホイールは、ジェットエンジンの排気口や、超音速機のエンジンフィンを想起させます。最高出力610ps、最高時速315kmの4.2リッターV8ツインターボエンジンと、最新型の8連セミオートマティックトランスミッションを搭載。全高が1.1mと非常に低く設計された車体には、水滴の形をしたガラス張りのルーフを採用。まるで戦闘機のキャノピーのようです。さらに後部にも航空機の垂直安定板を彷彿とさせる小さな翼をセットするなど、見た目にも性能的にも非常にユニークなものとなっています。
コンセプトカーから生まれた2本のBR 03 AERO GT
縦横42mmサイズの角形パイロットウォッチとして誕生したBR 03ですが、新作ではレーシングドライバーに向けた現代的な仕様変更が施されました。
クロノグラフと三針仕様での展開で、どちらもコンセプトカーの軽量さを表現したスケルトンダイアルが大きな特徴となっています。ちなみにスケルトンダイアルは、BR 03では初採用。時計の動きが観察できる文字盤の随所に赤色のアクセントカラーを加えることで、疾走感溢れる表情に仕上げています。レッドのパイピングの付いたパーフォレーション仕上げのブラックレザーストラップは、高級車のインテリアにも通じる上質さを感じさせます。※ヘビーデューティー仕様のシンセティックファブリックストラップも付属。
「時計好きは車好き」とはよく言われることですが、まさにどちらの愛好家にも受け入れられそうな一本となっています。
ベル&ロス
BR 03-94 AERO GT
Ref.BR0394-SC/SCA
110万円(税抜予価)
【SPEC】
ムーブメント:自動巻き(Cal.BR-319)
素材:ステンレススチールケース、ブラックカーフレザーストラップ※シンセティックファブリックストラップ付き
サイズ:縦横42mm
防水性:100m
ベル&ロス
BR 03-92 AERO GT
Ref.BR0392-SC/SCA
67万5000円(税抜予価)
【SPEC】
ムーブメント:自動巻き(Cal.BR-318)
素材:ステンレススチールケース、ブラックカーフレザーストラップ※シンセティックファブリックストラップ付き
サイズ:縦横42mm
防水性:100m
【URL】
ベル&ロス http://www.bellross.com/jp/