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2020/3/27 19:30

電車通勤男が、ace.×SOPH.のビジネスリュック「フロンパック」の前持ちを試してみた

満員電車での迷惑行為の上位に入るのが、カバンの持ち方。満員電車の中、背中で背負っている人を見ると「どうしてリュックを後ろで背負ったままなんだ!」と思うこと、皆さんあると思います。満員電車に限らず、ほどよく混み合った車内でもカバンの持ち方を気にする方って意外と多い。そのような電車内でのマナー対策に、バッチリのリュックを電車通勤が好きな編集部員野田が見つけました。

 

それは、日本の老舗バッグメーカーであるエースのバッグ&ラゲージブランド「ace.(エース)」と、デザイナー清永浩文が手掛けるアパレルブランドを展開する「SOPH.(ソフ)」のコラボレーションモデルです。日本の交通機関のマナーにフォーカスし、混み合った電車の中で“前に持つ”ことを前提に共同開発したビジネスリュック「フロンパック」シリーズとなります。

 

リュックの前持ちは他者への気遣いだけでなく、荷物を取り出しやすく、さらには中身の盗難予防など、ユーザーメリットが多い持ち方です。筆者はフロンパックシリーズで一番の薄型「スリムフロンパック」を試してみました。まずマチが薄いのもあり、前持ち特有の足元が見えづらくなるという問題点はなく、かなり快適に歩けました。それとショルダーの細さもあるせいか、肩への負担が少なかったです。ミドルエイジの少し出始めている、お腹のラインを隠す効果もあるかも。

↑マチが薄いため、電車内で椅子に座っている人にも迷惑になりづらいです。SOPH.は、これまでもTUMI(トゥミ)とコラボレーションした都会的なバッグなどをリリースしています

 

このリュック一番の特徴は、ファスナーを開くとスマートフォントレイとしても使える上部前ポケットです。「SOPH.」のロゴが入った滑り止めと、スマートフォンの飛び出しを防ぐ芯材入り。歩きスマホ対策として簡易的な作りになっており、立ち止まった状態での使用に適しています。電車の揺れに対してスマホが動きづらくなるのは、スマホ落下防止に繋がるので良さそうでした。さらに基本ハンズフリーになるのもありがたく、両手で吊り革を持つことも可能です。

↑激しく動かなければ、スマホを縦にして置いても問題なく閲覧可能

 

気になる収納部分はというと、A4ファイル、ノートPC(13inch)が収納可能。メイン収納スペースは大きく開き、ストレスなく荷物の出し入れがしやすい構造です。取引先などへ行って、すぐにPCや資料が取り出せる! ココも大事なポイントですね。

↑働き盛りの30代にとって、愛読書として間違いないモノ雑誌も余裕で入ります

 

↑貴重なモノを収納できるサブポケットも用意

 

また、前持ち時にどちらの利き手からでも利用できるよう、左右からアクセスできるポケット付きです。内側にはペンやモバイル端末を収納可能。

↑左右からアクセスできるポケット。両サイドにはace. とSOPH. のネームタグを配置

 

↑フロントからアクセスする一番下のポケットには、カードケースやベンなどが入るコンポートメントを用意。リュック表面の右下にはSOPH.のスコーピオンロゴが刺繍されています

 

出張の多いサラリーマンにはありがたい、ラゲージケースのハンドルバーに固定して持ち運べるセットアップ機能付きです。ココも何気にうれしいポイントで、リュックとラゲージケースが一体化できれば出張時の移動がかなりラクになります。

↑指を広げている空間に、ラゲージケースのハンドルバーを入れて固定できます。着脱可能なウエストベルトは、かがんだ際のリュックのズレ落ちを防ぎます

 

前持ちで、ずーっと歩くのは恥ずかしいと思う人もいると思います。安心してください! 前だけでなく、もちろん背負って使用することも可能です。背中で背負った感触は、全く違和感がありませんでした。リュックの表面は撥水機能も備えているため、多少の雨で濡れても大丈夫です。

↑混雑していない道路などでは背中で背負い、前持ちの恥ずかしさもカバーできます。写真のカラーはブラック

 

フロンパックシリーズは、サイズW26×H39×D6cm/容量7Lの「スリムフロンパック」、W28×H41×D10cm/容量12Lの「レギュラーフロンパック」、W28×H41×D10cm/容量12Lの「ホールドフロンパック」の3種類。カラーはそれぞれ、ブラックとネイビーから選べます。

↑左からスリムフロンパック2万900円(税込)、レギュラーフロンパック2万3100円(税込)、ホールドフロンパック2万4200円(税込)

 

試してみて感じたこと。マチ幅が狭いため、かさばる荷物を多く入れられない点はネック。しかし普段荷物が少ない、または荷物をコンパクトにまとめ、うまく収納できる人にはオススメでしょう。前持ちを前提としたデザインのリュックという考え方は斬新。交通機関でのマナー問題や5G通信の導入など、ライフスタイルの変化がある中、こういった身近なアイテムもどんどん変化していくのですね。

 

撮影/中田 悟

 

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