在宅勤務とはいえ、ビデオ通話を使ったウェブ会議に出席しなければならない人も多いことでしょう。その時の服装はどうしていますか?仕事中ですので、だらしない部屋着のまま映る訳にはいきませんよね。そこでスタイリストの佐々木 誠さんに、画面を通して会う相手に好印象を与えるコーディネートを教えてもらいました。
リラックスしても、きちんと感が重要!
【Q1】ウェブ会議でもスーツでバシッときめたほうがいいのか?
A1. スーツはやりすぎ感が出てしまう可能性があります。
「自宅なのに、会議以外の時間もスーツ姿で作業をしているとは考えがたいため、スーツを着用してウェブ会議に出席するのはやりすぎ感が出ると考えられます。ですので、コーディネートのどこかにONスタイルと分かるアイテムを組み込んだ、デスクワークがしやすく、「きちんと感」のあるスタイリングを目指すのが最適です」(佐々木さん)
【Q2】色味の選び方はどうしたらよい?
A2. 明るいカラーのほうが好印象
「ウェブ会議はカメラの映像だけで印象が決まるので、ダークトーンよりは明るい色味の方が画面越しの印象がいいです。あと、部屋の背景に合わせた服装を選ぶのもひとつの手。白壁の部屋であれば、白シャツだけではなく、ダークトーンのジャケットやカーディガンを羽織ると引き締まって見えますよ」(佐々木さん)
【Q3】柄などで気を付ける点はあるか?
A3. 基本的に無地を選ぶのが◎
「無地を選んでおいたほうが無難です。気を付けたいのは、細かい柄の生地に生じる“モアレ”。千鳥格子やヘリンボーンなどの規則的に並んだ柄は、写真や映像にすると視覚効果でモアレと呼ばれるうねった縞模様が発生します。相手側にチカチカして映ってしまうので注意しましょう」(佐々木さん)
【Q4】メガネ、アクセサリー、髪型での注意点はあるか?
A4. 普段通りの身だしなみを意識すること
「外ではコンタクト、自宅ではメガネという方も多いですが、だらしない印象にならないのであれば、自宅用のメガネを着用しても問題ないと思います。ただ、普段とあまりにも印象が違うようであれば避けましょう。髪型は必ず整えるのがマナーです」(佐々木さん)
【Q.5】ウェブ会議は上半身しか映らないので、下半身を油断しがち。自宅なのでリラックスしたいけれど、どんなパンツがよいのか?
A.5 高機能なスラックスがおすすめ
「映らなければ、極論はどんなパンツでもいいと思います。しかし、あまりにもリラックスしすぎていると、仕事に対する姿勢がダラけてしまうと思うので、デスクワークに向いているストレッチ素材のスラックスなど、高機能系のボトムスを穿いてみるのはいかがでしょうか」(佐々木さん)
【まとめ】モニター越しの相手にも好印象を!
ウェブ会議でも見た目の印象が肝心。リモートワークとはいえ服装に気を遣わなければ、マイナスを受けてしまう可能性があります。佐々木さんに指南していただいた通り、指定がないならスーツを着用する必要はありませんが、きちんと感は必須。直接会わないからこそ服装、さらには色や柄にも注意して、モニター越しの相手に好印象を与えましょう。
撮影/中田 悟
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