かけるだけで体の状態やバランスがわかる2製品を発表!
今年も残すところあと2か月。大型連休の反動もあり、疲れがたまってきた人も多いかもしれません。そんな、働く人々の疲れを可視化してくれる夢のようなメガネが、本日「JINS」から発表されました。
表参道ヒルズで開催された製品発表会の冒頭では、社長の田中 仁氏が新商品を着用して登場。「2015年度における、“MADE IN JAPAN”の最高峰」(田中社長)として、上記2種類の新商品を紹介したほか、「5年後には、JINSの製品すべてにセンサー機能を標準搭載したい」と、今後の展望を語りました。
では、気になる新商品とは、いったいどんなメガネなのでしょうか? 今回発売されるのは、ウェリントン型の「JINS MEME ES」(4万2120円/税込)と、運動中の利用に最適なスポーツサングラスタイプの「JINS MEME MT」(2万520円)の2種類。心身の状態と密接に関係している目の動きに着目し、ストレスフルな社会で受ける心身の疲れや運動中のパフォーマンスを、専用のアプリでチェックできるのが特徴です。
心身の状態をリアルタイムで数値化!
「JINS MEME ES」は、メガネの鼻パッド部分に「3点式眼電位センサー」を搭載したウェリントンタイプ。センサーで眼球の動きやまばたきを瞬時に感知し、仕事のストレスや心身の状態を測ることができます。測定したデータは、Bluetooth接続したスマートフォンから専用アプリ「JINS MEME App」で確認可能。東北大学加齢医学研究所所長の川島隆太教授が監修・開発した「アタマ年齢」と「カラダ年齢」という独自の指標で、疲れ具合をリアルタイムでチェックできます。
また、運転中の眠気を測定するドライバー向けのアプリも発表されました。「JINS MEME DRIVE」は、3点式眼電位センサーで取得したデータをもとに、運転中の眠気を推定するアプリ。測定結果によって、アプリ画面が「順調」「すこし眠そう」「とても眠そう」の3パターンに切り替わり、運動中の眠気をスマホ画面で確認できます。「とても眠そう」になるとアラート音とアナウンスで危険を通知。居眠り運転防止に役立てられそうですね。
疲労度などを独自の指標で確認できる「JINS MEME App」(上)と、運転中の眠気を測定して危険を知らせる「JINS MEME DRIVE」(下)は、iOS 8.0以降に対応。Android版は2016年1月にリリースを予定しています。
走行フォームの可視化で運動効率が劇的アップ!
ランニングを楽しむ人にぜひオススメしたいのが、今回発表されたもうひとつのモデル「JINS MEME MT」です。耳にかける「つる」の部分に、加速度センサーやジャイロセンサーなどの6軸センサーを内蔵し、体の動きをリアルタイムでトラッキング。ランニング中のフォームを記録して、距離/タイム/消費カロリーなどの運動データを参照できます。スマホのGPSをオンにしておけば、どの地点でどのように体の軸がブレたのかなどを専用アプリ「JINS MEME RUN」でチェック可能。フィードバック結果を元に理想的なフォームで走行すれば、効率のよい安定した走りを手に入れられるかもしれません。
「JINS MEME RUN」の画面。赤い十字で示された体の軸の位置などにより、体のブレを確認できます。
技術的には、前に進む推進力や、右足と左足の推進力のバランスなどもチェック可能。実装されれば、2020年のオリンピックに向けたアスリートの育成にも役立ちそうです。
発表会には、プロアスリートで、スポーツ指導者でもある為末 大さんも登場しました。疲れてくると体のバランスが偏ることが多かったという為末さん。「メガネかけることで、そろそろ休憩したほうがいいというタイミングがわかるので、ケガ防止になりますね」と熱い期待を寄せていました。
なお、今回の新商品は度が入っていないので、視力が高い人でも利用可能。視力矯正したい場合はプラス2000円で、度付きにすることもできます。発売は11月5日を予定しています。